家庭を壊したかったわけじゃない。ただ、私の話を聞いてくれる人が欲しかった

家庭があって、子どもがいて、毎日それなりに回っている。でも、なぜか自分だけがどこかに置き去りにされているような感覚がある。
そう感じている既婚女性は、決して少なくありません。
今回お話を伺ったトモカさんも、そんな感覚をずっと抱えてきた一人でした。夫との会話は連絡事項だけになり、ママ友やSNSでも本音は言えず、気づけば「自分の気持ちを話す場所」が生活の中から消えていた。
そんな日々の中で、既婚者同士で話せる既婚者クラブと出会い、少しずつ自分を取り戻していった体験について紹介します。
| ペンネーム | トモカさん(仮名) |
|---|---|
| 年齢 | 38歳 |
| 職業 | パート勤務 |
| 家族構成 | 夫・子どもあり |
| 悩み | 夫との会話が減り、本音を話せる相手がいなかった |
| 利用目的 | 恋愛ではなく、既婚者同士で話せる相手を探すため |
目次
夫の態度が高圧的で話すのが嫌に。夫婦の会話が必要最低限になっていた
もともと、夫との仲が悪かったわけではないんです。でも、子どもが生まれてから少しずつ変わっていきました。
家事や育児のことで何か伝えようとすると、「それくらい自分で考えてよ」「それって俺が悪いの?」と、こちらが謝るか黙るかしかできない方向に話が流れていくようになりました。
こちらが意見を言うと、言い負かされるか、ため息をつかれるか。そのうち、何か言うこと自体が億劫になっていきました。
会話らしい会話はLINEのやり取りだけで、「今日は何時に帰る」「牛乳買ってきて」そんな内容ばかり。
食卓でも、子どもが話題の中心で、私と夫が直接言葉を交わすことはほぼありませんでした。夫がいる前で「疲れた」という一言すら飲み込む癖がついていて、それが当たり前になっていたんだと思います。
子どもが寝たあと、スマホをぼんやり眺めるだけの夜が増えていきました。家にいるのに、ずっと一人でいるような感覚。
家庭はあるのに、自分の気持ちを誰かに話せる場所がない。気づいたときには、自分の話を誰かにする機会が、日常からなくなっていました。
SNSやママ友には自分の気持ちを話せなかった
話したかったというより、自分の気持ちを言葉にしたかったのかもしれません。怒っているのか、悲しいのか、ただ疲れているだけなのか、自分でもよくわからなくなっていて。誰かに話すことで整理できる気がしていました。
ただ、SNSは、知り合いも見ているし、本音を書く勇気はありませんでした。
学生時代の友人に連絡してみたこともあるんですが、結局は表面的な近況報告で終わってしまって、かえって疲れてしまうこともあって。
ママ友とは子どもの話や学校の話ばかりで、自分自身のことを話せる空気じゃない。「夫とうまくいっていない」なんて口にした日には、どこかに広まるんじゃないかという不安もありました。
独身向けのマッチングアプリでの出会いは、求めていたものとは違っていた
そのうち、思い切って普通のマッチングアプリに登録してみたんです。
ただ誰かと話したかっただけなんですが、やり取りしていると恋愛前提の雰囲気になってしまうことが多くて。
やり取りが続いた相手は何人かいて、1人だけ会ってみたこともあります。
悪い人ではなかったけれど、会っているうちに恋愛的な雰囲気になっていくのを感じて、これは違うと思うようになりました。
やめようと気持ちを伝えるタイミングを探していたんですが、そう決めた日に限ってパートが長引いてしまってその日は伝えられず…。
後日にしようと思ったら、そのまま言い出しにくくなってしまいました。
結局、はっきり伝えられないまましばらくズルズルと関係が続いてしまっていたんです。
自分でも、何をしているんだろうという気持ちがありました。求めていたのは、こういうことじゃなかったんです。
ある日見つけた既婚者向けのマッチングアプリ。最初は、誰かの話を読むだけでよかった
既婚者クラブを知ったのは、何気なくスマホを見ていたときでした。「既婚者 孤独 話し相手」みたいな単語で調べていたと思います。
最初は、サービスの名前を見て少し戸惑いました。既婚者向けのマッチングアプリって、なんとなく後ろめたいイメージがあって。
でも、登録する前に他の利用者の体験談がいくつか読めたんです。それを読んでいたら、みんな似たような気持ちを抱えているんだということがわかって。
家庭がある、でも孤独がある。誰かに話したい、でも話せる場所がない。自分だけじゃなかったんだと思ったら、少し気持ちが楽になりました。
最初は登録するつもりもなくて、ただ体験談を読んでいるだけでよかった。それだけで少し救われる感じがあったんです。でも読んでいるうちに、「話を聞いてもらえたら」という気持ちが少しずつ大きくなってきて、気づいたら登録していました。
既婚者同士だから余計な気遣いは不要だった
登録してみて、まず感じたのは「いちいち自分の事情を説明しなくていい」という楽さでした。
未婚の友人に家庭の話をするときって、最初から説明しなきゃいけないんです。夫はこういう人で、子どもはこういう状況で、パートをしながら家事もしていて。
それだけで疲れてしまう。
でも、既婚者クラブで話す相手は、同じように家庭があって、子どもがいて。日常の中でもやもやを抱えている人たちばかりだから、理解が早いんです。
子どもの年齢の話をしても通じる、家事の大変さも共感してもらえる、夫婦関係のことも一から説明しなくていい。既婚であることを隠さなくていい場所というだけで、最初から肩の力が抜けた気がしました。
家庭を壊したいわけじゃない、ただ話したいだけという気持ちを、変に誤解されることもなくて。それがとても心地よかった。
毎日連絡しなきゃという義務感もなく、気が向いたときにメッセージを送ればそれで成立する距離感も、自分には合っていました。
プレッシャーがないから、続けられた気がします。
久しぶりに自分の話をした気がした
あるとき、同じくパートをしながら子育てをしているという40代の方とメッセージのやり取りをしたんです。
話の中で、夫との会話がなくなったこと、家の中で気を張り続けていること、疲れていてもそれを口にできないことを、そのまま書いてみました。
返ってきたのは、アドバイスでも励ましでもなくて、「うちもそうですよ」という一言でした。
それだけで、なぜか泣きそうになってしまって。
久しぶりに、自分の気持ちを言葉にできた気がしました。
誰かの妻でも、子どものお母さんでもなく、自分として話せた感じ。
「今日どうだった?」と聞かれることが家ではもうなかったので、そういう会話自体がとても久しぶりで。気持ちに名前がつく感覚、というんでしょうか。
ずっとそれが欲しかったんだと思います。
毎日やり取りするわけでもなく、深い関係になるわけでもない。それでも、「誰かに受け止められた」という感覚は、ちゃんとありました。
家庭を捨てたいわけではなかった
既婚者向けのアプリを使うことに、最初は罪悪感もありました。夫がいるのに、他の誰かと話をするのはどうなんだろうと。
でも実際に使ってみて、自分が求めていたのは刺激でも逃げでもなくて、「話を聞いてもらえる場所」だったんだと気づきました。
家庭を壊したいとは思っていません。子どもと一緒に過ごす毎日は大切だし、夫との関係だって、できれば改善していきたい。
ただ、その中で自分の気持ちを後回しにし続けてきたことが、じわじわと疲弊につながっていたのだと思います。
既婚者クラブで見つけた『日常の外の居場所』
あの時必要だったのは、刺激でも新しい恋愛でもなく、居場所だったのかもしれません。誰かと話すだけで、人は少し救われるということを、既婚者クラブで初めて実感しました。
家庭を否定するためではなく、自分を見失わないための時間。そう思えるようになってから、登録したことへの後ろめたさもなくなりました。
今は、自分の気持ちを後回しにしないことを、少しだけ大切にするようにしています。
もし同じように、誰かに話したいのに話せる場所がないと感じているなら、まず体験談を読むだけでもいいと思います。
トモカさんのように、家庭は円満でもなぜか孤独を感じてしまうのは、決して珍しいことではありません。。
夫婦の会話が減っていくのは、どちらかが悪いわけでもなく、年月を重ねるうえで少しずつそうなってしまうことが多いものです。
既婚者クラブは、そういった日常の中で自分の居場所を見失ってしまった方が、同じ立場の人と自然体で話せる場所として運営しています。
既婚者同士だからこそ成り立つ距離感の中で、それぞれのペースで交友を育んでいただけます。
既婚者クラブ運営
N.Aさん
33歳