相性抜群で結婚したはずなのに気づけば沈黙ばかり。話し相手を見つけて感情を取り戻せた体験談

仕事のこと、将来のこと、くだらない冗談。付き合っていた頃は、車を走らせながら何時間でも話していられた。話すことが尽きない相手だからこそ、「この人となら何年でも大丈夫だ」と思って結婚した。
それなのに、年月が経つうちに、夫婦の会話は少しずつ減っていくケースは往々にしてあるものです。仲が悪いわけではない。子どものことや家のことについては問題なく話す。それでも、いつからか互いの感情について聞くことも、聞かれることもなくなっていた。
今回お話を聞いたシュウジさん(仮称)も、相思相愛で結婚した妻との間で、気づけば会話がなくなっていた一人です。オンラインゲームやSNSでも埋まらなかった孤独を、既婚者クラブで見つけた相手との出会いで埋めた体験を語ってくれました。
| ペンネーム | シュウジさん(仮名) |
|---|---|
| 年齢 | 47歳 |
| 職業 | IT企業勤務 |
| 家族構成 | 妻・子どもあり |
| 悩み | 相思相愛で結婚した妻との会話がいつしか途絶え、感情のやりとりができなくなっていた |
| 利用目的 | 自分のことをちゃんと話せる相手、肩の力が抜ける居場所を求めて |
目次
「この人しかいない」と思って結婚した相手だった
妻とは、29歳のときに職場で知り合いました。出会った頃から話が合って、付き合い始めたら毎日連絡する仲に。仕事終わりに電話して、気づいたら2時間経っていることもざらで。話すことが尽きない相手がいるというのが、当時は普通のことでした。
休日はよくドライブに行きました。特に目的地を決めるわけでもなく、アクアラインを渡って房総半島をぐるっと走ったり、九十九里沿いをただ北上したり。
海沿いの道を走りながら、ずっと話し続けていました。仕事のことや将来のことやくだらない話。助手席に彼女がいて会話が続いている、それだけで十分でした。
この人と結婚したいと思ったのは、付き合って半年くらいのことです。特別なきっかけがあったわけじゃなくて、ただ「この人と話していれば何年でも大丈夫だ」という確信みたいなものがあって。それで結婚を決めました。
昔は道に迷うくらい話していたのに、今は車内がずっと静かに
子どもが生まれてから、少しずつ妻と話す機会が減っていきました。最初は育児で余裕がないだけだと思っていたんです。
でも、下の子が小学校に上がっても状況は変わりませんでした。
家族で出かけるとき、車の中がほとんど無音なんです。子どもたちは後ろでスマホを見ていて、妻は窓の外を見るかスマホを触っているだけ。
昔は、道を間違えるくらいずっと話していました。それが当たり前だったのに、今は目的地に着くまでほとんど会話がありません。
「今日どうだった?」を、いつから言わなくなったのか覚えていない
夕食はいつもテレビをつけながら食べて、子どもたちと話すことはあります。「学校どうだった?」「宿題やったか?」「明日の持ち物は?」と聞いて会話して。
でも、妻に「今日どうだった?」と聞いたのがいつだったか、思い出せないんです。
妻も聞いてきませんし私も聞かない。
仕事で理不尽なことがあっても、誰かと揉めそうになっても、夕食の席でそれを話すことはなくなりました。「話したところで」という気持ちがどこかにあるのかもしれません。それとも、話す習慣がなくなっただけなのか。自分でもよくわかりません。
オンラインゲームやSNSでも、埋まらなかった違和感
妻との会話が減ってから夜や週末を一人で過ごすことが増えて、その時間はオンラインゲームをやるようになっていました。
ボイスチャットをしながら攻略を進めるゲームです。知らない人と話すのは気楽で、最初は気分転換になっていました。
ただ、ゲームの中での会話はゲームの話だけで完結するんです。「今日仕事でこんなことがあって」とか「最近なんかしんどい」とかそういう話をする場所じゃない。
ログアウトすると、急に部屋が静かになる感じがありました。気晴らしにはなるけど、何かが満たされた感じはしません。
Xに愚痴めいたことを書いてみたこともあります。でも、反応が来てもそれは私のことを知らない人からのリプライで。共感してもらえてもどこかすれ違っている感じがして、かえって虚しかったです。
結局、自分のことをちゃんと話せる相手というのは、オンラインでも見つからなくて。その感覚がずっと残ったままでした。
既婚者クラブで互いに踏み込んで話ができるようになった
既婚者クラブを知ったのは、ネットの広告でした。
既婚者専用とあって、最初は「まあ不倫系のやつかな」とは思いました。でも説明を読んでみたら、友達作りや話し相手探しにも使っている人が多いみたいで。
正直半信半疑でしたが、写真もぼかしてくれるみたいだし「匿名ならバレないだろう」「まあ話せる人が一人でもできれば」くらいの軽い気持ちで登録しました。
最初にやりとりが続いたのは、同世代の既婚女性・Mさんでした。ただ、最初から何でも話せたわけではありません。
Mさんも警戒している感じはあって、家族のことはかなりぼかして話していました。私も、どこまで踏み込んでいいのかわからず、最初は仕事の話ばかりしていました。
ある日私が仕事の愚痴を話すと「それって、最初の認識がズレてた感じですか?」と返してきて。専門知識があるわけではないんですけど、話のポイントを掴むのがすごくうまい人だなと感じて。徐々に気になり始めて。
やりとりを重ねるうちに、向こうも少しずつ心を開いてくれて。その頃にはプライベートな話もだいぶ弾むようになってきました。
ある日「夫と休日に出かけたけど車の中でずっと無言だった」という話をしてきて。楽しくないわけじゃないんだけど、何も話さないまま帰ってきたと。「それ、すごくわかる」と返したら「そうなんですよね、仲悪いわけじゃないのに何なんですかね」って。
久しぶりに誰かと話しながら車を走らせる時間が戻ってきた
Mさんと実際に会ったのは、やりとりが1ヶ月ほど続いてからでした。
お互いの中間地点で秋葉原にしようという話になって、駅から少し歩いたところにあるカフェで。会ってみると、メッセージの印象そのままの人でした。
仕事の話になったとき、私がプロジェクトの進行で詰まっていることを話したら「なんで詰まってるんですか」と聞いてきて。軽い愚痴のつもりが、実際に具体的なプロジェクトの問題点を二人で話していました(笑)。
2回目に会ったとき、Mさんが「気分転換にドライブしたい」と言っていて「じゃあ行きますか」という流れになりました。
車を走らせながら、他愛もない話をずっとしていたんです。その時間が妙に懐かしくて、昔、妻とアクアラインを渡って房総の方までよくドライブしていた頃を思い出しました。
その話をしたら、Mさんに「また奥さんと行けばいいじゃないですか」と言われて。「そうですね」と返したものの、今の妻と昔みたいに話しながら車を走らせる光景は、あまり想像できませんでした。
恋愛なのかただ話し相手が欲しかったのか、自分でもわからない
今も妻との関係は変わっていません。夕食のテレビはついているし、車の中が無音になることもあります。何かが劇的に変わったわけじゃない。
Mさんとのことも、正直自分でもよくわかっていないんです。
恋愛しているのかと言われると違う気がする。でも、ただの友達かと言われるとそれもしっくりこない。何か話せばちゃんと返ってくる。その相手がたまたま異性だっただけなのかもしれません。
ちゃんと名前をつけられる関係じゃないんですけど、Mさんとやりとりしているときは、なんというか、肩の力が抜けるんです。
仕事で詰まった日も家で誰とも話さなかった日も、ひとことやりとりするだけで「まあいいか」と思える。それが恋愛なのか、友情なのかはもうどっちでもいい気がしています。
「仲が悪いわけではない。でも感情のやりとりだけが止まっている」——その静かな苦しさは、言葉にしにくいからこそ誰にも話せないまま積み重なります。
「恋愛と呼ぶほどではないけれど、ただの友達とも違う」そんな名前のつかない関係が、誰かの毎日を静かに支えることがあります。
家庭を壊すためではなく、もうひとつの居場所として。既婚者クラブでそんな場所を、ぜひ見つけてみてください。既婚者クラブ運営