単身赴任から戻った家に居場所はなかった。週末の予定が楽しみになった理由とは?

「家族のための単身赴任を終えたら気づいたら自分の居場所がなくなっていた…」
ヒロノブさんが単身赴任を終えて家に戻ったとき、感じたのは安堵ではなく疎外感でした。壊れた夫婦仲でも冷めた家族関係でもない。3年半という時間が家族の生活の中に自分の入る余地がなくなってしまったんです。
そんなヒロノブさんが既婚者クラブで、少しずつ日常に彩りを取り戻した体験談をご紹介します。
| ペンネーム | ヒロノブさん(仮名) |
|---|---|
| 年齢 | 43歳 |
| 職業 | メーカー |
| 家族構成 | 妻・子どもあり |
| 悩み | 3年半の単身赴任から戻ったが家庭に居場所がなく、孤独とむなしさを感じていた |
| 利用目的 | 既婚者同士で気兼ねなく話せる相手を見つけ、日常に張りを取り戻すため |
目次
単身赴任から戻ったら家庭に自分の居場所がなかった
単身赴任が終わると決まったとき、とても嬉しかったんです。3年半、月に一度しか帰れない生活でしたから、やっと家族と暮らせると思って。
ところが戻ってみたら、思っていたのとは違っていた。妻は3年半のあいだに自分がいない生活リズムを完成させていたんです。朝はランニングで午後はパート、夜は録画したドラマを見る。子どもたちも大学やバイトで忙しくて、僕が戻っても誰の生活も大きく変わりませんでした。
食卓の会話でも自分だけなかなか入れず。話したとしても業務連絡っぽい内容ばかりです。家族が冷たいわけじゃないんですよ。他人の家にお邪魔しているみたいな感覚、とでも言えばいいのか。
何かで気を紛らわせても、ふとした瞬間にむなしさを感じてしまう
もちろん最初は何かで気を紛らわせようとしました。YouTubeを見たり、地元の同期と飲みに行ったり。
みんないい奴らで楽しい時間ではあるんですけど、話の中身は昔話や仕事の愚痴、健康の話とかで。帰りの電車でなんとも言えない虚しさが残るんです。
そういう夜に限って、昔の恋愛のことを思い出してしまうんです。
特に思い出してしまうのは、20代の終わりに付き合っていた取引先の関連会社にいた人です。
当時は横浜のみなとみらいの再開発が盛り上がっていた頃で、約束の時間より早く着いたからって、駅前で煙草を一本吸ってから向かって。
「このまま静かに歳を取っていくのかな」40代に入ってから、そんなことを考える夜が増えていました。
登録してから見栄っ張りな自分を思い出した
既婚者クラブを知ったのは、ネットで何気なく調べものをしていた時です。
最初は怪しいと思いました。でも「既婚者同士で出会いを探せる方が気楽でいいな」と思ってとりあえず登録したと思います。
登録してまず悩んだのが、プロフィール写真でした。どの写真が一番若く見えるか、スーツのほうがいいか私服がいいか、何枚も見比べて。
自己紹介文も何度も書き直して、年齢より老けて見えないか妙に気にする自分がいました。
女性から最初に「はじめまして」と返信が来た瞬間は、思わず姿勢を正してしまいました。
初めて会う前日、革靴を磨いてしまう自分がいた
何人かとやり取りするうちに「お茶でもしましょう」という話になった方がいました。49歳、横浜在住の女性です。
待ち合わせの前日、下駄箱から革靴を出して磨き始めていました。別に汚れていたわけじゃないんですけど、何となく手を動かしていた。
引き出しの奥から時計をいくつか引っ張り出して、どっちをつけていくか確かめて。コンビニでブレスケアを買ったのも、たぶん十年ぶりくらいです。
当日の朝はシャツを3枚出してどれにするか悩みました。妻との外食では絶対やらないことです。
待ち合わせ場所の地図を何度も確認して、電車に乗った途中で心拍数が上がっているのが自分でわかった。約束の15分前に着いてしまって、ベンチで待ちながら「何を張り切ってるんだ」と思いつつ、ワクワク感は止められませんでした。
ホテルのラウンジで久しぶりに会話を楽しいと感じた
最初に会ったのは、横浜駅近くのベイシェラトンホテルのラウンジでした。
話してみると、写真の印象よりずっと話しやすい方で、最初の30分くらいで自然に肩の力が抜けました。
学生時代に聴いていた音楽の話はかなり盛り上がって。神奈川出身でサザンが好きな僕が「カラオケではいとしのエリーをよく歌うんです」と話すと、彼女は「ライブに行ったことある」って。同じものが好きだからこそ、距離が近いような感じがして嬉しかったのを覚えています。
他にも初めて好きになった人の話や仕事で失敗して落ち込んでいたことなど、家族には絶対にしない話までしていました。話しながらも初対面の女性とたくさんの話をしている自分が不思議でした…。
今考えると、相手が笑うだけでなんか嬉しかったんですよね。沈黙しかけた瞬間も、居心地が悪くなかった。久しぶりに、会話の間ごと楽しんでいる感じがありました。
帰り道、今度はどこで会おうかと店を調べ始めていました。お会計のときに「また会いたいですね」と言ってくれたんですけど、その一言が頭に残ったまま電車に乗って、気がつけばスマホで近くのワインバーを検索してました。
何人とも会ううちに昔を思い出した
その方だけじゃなく、ほかにも何人かとお茶や食事に行きました。横浜の海沿いのカフェで昼から少しお酒を飲んだこともあれば、平日に少し遠出して鎌倉のフレンチでランチをしたこともあります。
人によって雰囲気が全然違うんですよね。落ち着いて話を聞いてくれる人もいれば、ずっと笑い合える人もいました。誰が本命というより、会う時間そのものが楽しみになっていく感覚です。
落ち着いて話を聞いてくれる人といるときは、自分が昔から考えていたことを言葉にできたし、よく笑い合える人といるときは、仕事でも家でも忘れていた軽さが戻ってくる。
いろいろな人との交流を経て、忘れていた昔の自分を思い出したような感覚になりました。
週末に予定がないと退屈に感じてしまうように
40代に入った頃は、今後の人生で恋愛というか青春のような経験はできないとばかり思っていました。あとは仕事を勤め上げて、穏やかに終わっていくものだと。
今は、予定のない週末が少し退屈に感じるようになりました。次に会う店を調べていたり、メッセージの返信を待ちながら別のことをしようとしても結局スマホを見ているんです。
20代のときのような燃え上がる感じとは違う。でも、誰かと会う前にシャツにアイロンをかけたり、革靴を出すっていうことをするようになりました。
実際、僕が休日家にいなくても家族からも何も言われないので…(笑)
人生が変わったとか、そんな話じゃないんです。来週もたぶん同じように出社する。ただ、カレンダーに予定が入っているだけで、毎日を少しだけ頑張れる気がしています。
ヒロノブさんのように、単身赴任から戻ったタイミングで疎外感を持つ男性は少なくありません。
とくに子どもの感性や生活スタイル、好みなどは数年で大きく変わってしまうものです。
懸命に家族のために仕事をこなしていたにもかかわらず、あまりに苦しい現実。同じような疎外感を抱いて癒しの場を求めている人が、既婚者クラブにはたくさんいます。
無理せず息抜きができる相手との出会いを、ぜひ既婚者クラブで見つけてください。
既婚者クラブ運営