「寂しさの理由がわかった日」――46歳、夫のいない時間に見つけた“わたし”の居場所

「夫との関係に不満があるわけじゃない。でも、何かが足りない」――そう感じることはありませんか?
結婚15年目のT.Nさんが既婚者クラブを通して見つけたのは、“恋人未満”であり“友人以上”の心の拠り所でした。
心がふっと軽くなり、自分らしさを取り戻していくまでのリアルな体験を、丁寧に綴っていただきました。
目次
ふと目に入ったブログ記事が、私の背中を押した

既婚者クラブを知ったのは、2〜3年前。婚外恋愛をテーマにしたアメブロの記事でした。“既婚者でも恋をしていい”という世界に、最初は驚きつつも、どこかで強く惹かれていた自分がいました。
正直、こういうアプリは遠い世界のものだと思っていたんです。でも、ある日ふと、友人がマッチングアプリを使っていることを知って衝撃を受けました。「こんな身近な人が!」と。その瞬間、私の中で何かがストンと落ちたんです。「私も誰かとつながってみたいな」と。
夫とは仲良し。でも、満たされない時間がある

私は岡山県で夫と二人暮らしで、子どもはいません。夫との関係は悪くなく、むしろ穏やかで平和な毎日です。
でも、一緒に旅行に行きたい私と、家で過ごしたい夫。夜にお酒を楽しみたい私と、飲めない夫。そんなすれ違いの積み重ねに、少しずつ「誰かと楽しみたい」という気持ちが芽生えていました。
決して夫が嫌いなわけじゃない。でも「この時間、誰かと共有できたらもっと楽しいのに」と感じることが増えて。だから私は、夫に求めるのをやめて、別の形で自分の世界を広げようと思ったんです。
“違和感なく会話が続く人”を選ぶ基準に
登録してすぐ、思っていた以上に多くの“いいね”が届きました。ただやみくもに返信するのではなく、相手のプロフィールをじっくり読み込み、「この人なら、ちゃんと会話ができそう」と思える人だけに返事をしています。
メッセージのやり取りを重ねるうちに、気が合う人、少しズレを感じる人が見えてくる。そのやり取り自体が私にとっては“癒し”であり、ちょっとしたトキメキでもありました。趣味が合わなくても、人の話を聞くのが好き。知らないことを知ることが楽しい――そんな自分の一面にも気づけました。
初対面は、まるで遠足の前夜のようだった

最初に人と会う日は、本当にドキドキしました。「写真を交換してないけど、大丈夫かな?」「ちゃんと来てくれるのかな?」そんな不安を抱えながら向かった待ち合わせ場所。けれど、ちゃんと相手は現れて、思ったよりずっと自然に会話が弾みました。
その日一緒に飲んだお酒の味は、今も忘れられません。一人で飲むのとはまったく違う、誰かと気持ちを共有できる喜び。その時間が、ただただ心地よかったんです。
1歳年下の彼と、“もう一つの大切な時間”を育んでいる
今、同じ市内に住む1歳年下の男性と週に一度のペースで会っています。お酒が好きで、旅行にも積極的な人。「こういう人と、こういう時間を過ごしたかった」と思える存在です。
もちろん、家庭を壊すつもりは一切ありません。夫は大切な人で、今でも一番。でも、だからこそ、夫に全てを求めすぎない自分でいたい。
この関係があることで、夫との時間にも余裕と感謝が生まれるようになった気がしています。
トラブルもあったけれど、それも経験のひとつ
少しびっくりした出来事もありました。ある男性とやり取りを続けていたのですが、送られてきた写真を見て「年齢、ちょっと違うのでは…?」と感じていたんです。後から「すみません…実は、少しサバ読んでました」とカミングアウトされて苦笑い。それ以来やり取りは自然と終わりましたが、それも含めて“人と出会うということ”だなと感じました。
でも、それ以外には大きなトラブルもなく、全体的には安心して使えています。
誰かとつながることで、人生に彩りが戻った

既婚者クラブを通して、私は“もう一つの自分の居場所”を見つけられたと思っています。
普段の生活では出会えないような人たちとつながり、それぞれの人生や価値観に触れる時間は、本当に刺激的で面白い。
共通の趣味がなくても、その人がどんな人生を歩んできたのかを聞く時間が、まるでお酒の肴のように心を満たしてくれる。
「自分が寂しかった理由」が、今ではよくわかります。ただ誰かと会話をし、笑い合う。それだけで、こんなにも心が軽くなるんだと知りました。

夫婦の関係が安定していても、満たされない想いや孤独を感じることは、誰にでもあります。T.Nさんの体験は、「家庭を大切にしながら、自分の心にも誠実に生きる」ことの大切さを教えてくれます。
“外の世界”とのつながりが、かえって家庭をより温かくする――そんな関係の形があってもいいのかもしれません。既婚者クラブ運営