「結婚30年、それでもまだドキドキしたい」—60歳からの出会い物語

結婚生活は平穏。でも、このまま“何も経験しないまま”歳を重ねていいのか——そう感じる方は少なくありません。還暦を機に登録されたH.Tさんの体験は、家庭を壊さず心の余白を取り戻すヒントに満ちています。
既婚者クラブは、同じ立場だからこそ言える本音を安心して交わせる場。興味はあるけど一歩が踏み出せない…そんなあなたへ、等身大の声をお届けします。

「このまま何もなく終わるのは、もったいない」

この年になって女性との出会いを求めるなんて、世間からどう見られるか——正直、気にはなりました。でも、還暦が近づくにつれ「まだ動けるうちに経験しておきたい」という気持ちのほうが大きくなったんです。妻とは平穏無事に暮らしています。息子も独立し、生活に困りごとはない。だからこそ、ふと空白が目につく。夕食後、広くなったリビングにぼんやり座る時間が増え、「このまま淡々と老いていくのかな」と考えるようになりました。

家庭に不満はない——でも“男として”の自分はどこへ？

妻を大切に思う気持ちは変わりません。ただ、交際初期のような胸の高鳴りはもう遠い記憶。夫婦としてはとても安定している反面、「男として頼られる感じ」を味わう場面は減りました。ふと鏡を見ると、仕事と家を往復するだけの「良い夫・良い父」に収まってしまった自分がいる。そこに少し寂しさを覚えたんです。

同じ立場だから話せることがある——既婚者限定の安心感

リスクは避けたい。だから相手も既婚者であることは絶対条件でした。お互いの家庭を守りながら、その外側で少しだけ心を解放する——その前提が共有できないと怖い。探していて見つけたのが「既婚者クラブ」。登録したのは、ちょうど還暦を迎えたときでした。新しいスタートを切ったような気分でした。

サービス黎明期のワクワクと、今感じる変化

使い始めた当初は類似サービスも少なく、とにかくシンプルで使いやすかった。「こんなサイトがあるのか！」と感動したのを覚えています。同じ境遇の人が本当にいるんだ、と励みになりました。ところが年を追うごとに料金プランが増え、少し複雑に。以前よりマッチングの手応えも下がった気がします。「まあ、こんなもんか」と笑い飛ばしてはいますが、正直もう少し直感的だとありがたいですね。

パパ活は求めていない—“中身で惹かれ合う関係”が欲しかった

「お金を出せば若い子と遊べる」みたいな関係性にはまったく惹かれませんでした。むしろ虚しい。会うなら、人柄で惹かれ合い、段階を踏んで親しくなり、自然な流れで手をつなぎ、抱きしめる——そんな普通の恋愛プロセスが欲しかったんです。既婚者クラブは、プロフィールやメッセージから価値観を探りやすく、そこが自分には合っていました。

昼休みの“ちょっと覗き”から始まる小さな冒険

本格的に時間を割くというより、仕事の合間——昼休みにスマホでログインして足跡をチェック、気になる人に軽くメッセージ。そんな“ちょこっと使い”が習慣化しました。返信が来れば、短いやり取りを積み重ね、共通の話題を見つける。数人とは実際に会って食事をし、楽しく過ごしました。大人同士ですから、無理に距離を詰める必要はありません。

継続して会える女性と出会えた日

数年続ける中で「業者かな？」「サクラっぽい？」と感じるアカウントに当たることも正直ありました。その頃に運よく出会ったのが、今も月1～2回会っている既婚女性。最初はメッセージの文面が丁寧で、笑いのツボが合ったことから仲良くなりました。会うまでに何度もやり取りを重ね、昼のカフェで初対面。そこから映画、散歩、食事…と段階的に距離が縮まり、1年ほど前に「お互いを大切にする関係でいよう」と合意しました。

段階を踏む普通の恋愛、それがいちばん贅沢

いきなり身体、ではなく、信頼→共有→触れ合いの順番。大人になってからこそ、その過程が贅沢に感じられます。彼女も「体だけじゃなく、ちゃんと心を分かってくれる人がいい」と言っていました。お互い家庭を守る前提があるので、会う頻度は月1～2回がちょうどいい。会えない期間はメッセージで近況報告。無理をしない関係が長続きの秘訣かもしれません。

家庭に戻る足取りが、少し柔らかくなった

驚いたのは、彼女と会った後、自宅に戻るときの心の軽さです。誰かに“男として”必要とされた実感があると、妻への接し方が以前より優しくなる。小さな不満が溜まりにくくなる。家庭を壊すどころか、むしろクッションとして働いている面もあると感じています。

長年のユーザーとして感じる改善ポイント

長く使っていると、良さも課題も見えてきます。

<良かった点>
・既婚者同士で価値観が近く、話が早い
・シンプルな操作性（初期）
・足跡・メッセージで温度感が掴みやすい

<気になる点／要望>
・料金体系が複雑化してきた
・業者・サクラらしきアカウント対策を強化してほしい
・年齢フィルターが実質機能していない印象
・一時休会機能が欲しい（退会するほどではないが利用を抑えたい時期に便利）

今は“ゆるく継続”モード

ここ1年は彼女との関係でほぼ満足していて、アプリを開く頻度は減りました。それでも完全退会はしていません。長く使った愛着もあるし、コミュニティの空気を時々覗きたい気持ちもある。だから“いつでも戻れる休眠”ができたらうれしいですね。

後悔したくない人へ

妻と別れるつもりもないし、家庭を乱す気もない。ただ「やりたいと思ったことを、できるうちにやっておきたい」。その一歩を踏み出した結果、今の自分があります。世間体を気にして何もしないのも選択。動いて新しいつながりを得るのも選択。どちらを選んでも人生ですが、少なくとも私は後悔していません。

平穏な夫婦生活と“男として/女として求められる感覚”は両立できる——H.Tさんが教えてくれたのは、焦らず段階を踏む真面目な大人の関係づくり。料金や機能面での改善要望もぜひ参考に、無理のない範囲で心の居場所を探してみませんか？
既婚者クラブは、あなたの第二の対話相手を待っています。

既婚者クラブ運営