「まさか、自分がサレ妻になるなんて…」
“夫に浮気・不倫された妻”、それがサレ妻。愛し合って結婚したはずの夫婦の歯車が狂ってしまう不倫は、なぜ起こってしまうのでしょうか。
今回、既婚者クラブでは20歳~59歳までの既婚女性3,000人に対し、「サレ妻」に関するアンケート調査を実施。どれくらいの割合でサレ妻がいるのか、実際に不倫されたサレ妻が夫と不倫相手にどのような復讐をしたのか、徹底的に調査しました。
調査期間:2025年5月7日~2025年5月7日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000 ・20代…145人 ・30代…734人 ・40代…1,010人 ・50代…1,111人 |
まず、20歳~59歳以下の既婚女性3,000人に対し、「あなたはサレ妻ですか?」と質問。3,000人中253人(8.43%)が「はい」、2,747人(91.57%)が「いいえ」と回答しました。
“サレ妻率”は8.43%、つまり既婚女性の11~12人に1人はサレ妻と言えます。
<年代別の調査結果>
20代~50代のうち、サレ妻率がもっとも高いのは20代で145人中22人(15.17%)。年代が上がるにつれて低下し、50代は1,111人中73人(6.57%)と、倍以上の開きがあります。
<子どもの有無別の調査結果>
既婚女性3,000人のうち、子どもがいると回答したのは2,088人。そのうち、191人(9.15%)がサレ妻だと回答しました。
一方、子どもがいないと回答した912人のうち、サレ妻だと回答したのは62人(6.8%)。子どもがいる既婚女性のほうが、サレ妻率は高くなりました。
<地域別の調査結果>
| はい | いいえ |
北海道地方(135人) | 3人(2.22%) | 132人(97.78%) |
東北地方(182人) | 16人(8.79%) | 166人(91.21%) |
関東地方(1,110人) | 108人(9.73%) | 1,002人(90.27%) |
中部地方(493人) | 36人(7.3%) | 457人(92.7%) |
関西地方(591人) | 53人(8.97%) | 538人(91.03%) |
中国地方(165人) | 6人(3.64%) | 159人(96.36%) |
四国地方(78人) | 6人(7.7%) | 72人(92.3%) |
九州・沖縄地方(246人) | 25人(10.16%) | 221人(89.84%) |
回答者3,000人の、地域別の調査結果です。
北海道地方、中国地方のサレ妻率が特に低く、反対に九州・沖縄地方、関東地方のサレ妻率が高くなりました。
都道府県別でサレ妻率がもっとも高かったのは秋田県で、24人中4人(16.67%)がサレ妻と回答しています。反対に、サレ妻率がもっとも低いのは福島県で、35人中0人でした。
そもそも、「サレ妻」という言葉はどれくらい知られているのでしょうか。
「サレ妻ではない」と回答した2,747人の既婚女性に、サレ妻の意味を知っているかどうかを聞きました。
その結果、「知っていた」は2,747人中1,680人(61.16%)、「知らなかった」は1,067人(38.84%)でした。
<年代別の調査結果>
| 20代(123人) | 30代(648人) | 40代(938人) | 50代(1,038人) |
知っていた | 63人(51.22%) | 433人(66.82%) | 569人(60.66%) | 615人(59.25%) |
知らなかった | 60人(48.78%) | 215人(33.18%) | 369人(39.34%) | 423人(40.75%) |
「サレ妻」の認知度がもっとも高いのは30代、反対に低いのは20代でした。いずれの年代でも、半数を超える人がサレ妻について知っていることがわかります。
「サレ妻ではない」と回答した2,747人の既婚女性に、自分の夫は浮気・不倫をするタイプだと思うかどうかを聞きました。
9割を超える女性が、「思わない」と回答。現在サレ妻ではない女性は、夫のことを信じているようすがうかがえます。
「夫は不倫しない」と信じる既婚女性に、今後もし自分がサレ妻になったらどうするかを聞きました。(※複数回答可)
最多回答は「泳がせて証拠を得る」で、2,747人中1,030人が選択。
離婚については、「離婚しない」が「離婚する」を上回りました。サレ妻になったらすぐに離婚するのではなく、証拠集めや子どものために離婚しない選択をする人が多いようです。
<その他の自由記述回答>
自分の夫は決して浮気・不倫をしないという人もいれば、そうではない人も。
自分を裏切った夫や、夫と関係を持った不倫相手に対して何らかの制裁を加えることを決意する女性も少なくありません。
また、意外と多いのが「不倫をやり返す」という意見でした。
その他の意見です。
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月9日~2025年5月9日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000 ・20代…185人 ・30代…687人 ・40代…1,028人 ・50代…1,100人 |
<あなたはサレ妻ですか?>
サレ妻かどうかを聞かれて「はい」と回答したのは3,000人中267人(8.9%)、「いいえ」と回答したのは2,733人(91.1%)でした。
全体の割合、年代別の調査結果ともに前回調査とほぼ同じ結果となっています。
この結果を踏まえて、「はい」と回答した267人の既婚女性に対し、自分が「サレ妻かも?」と思ったのはなぜだったのかを聞きました。(※複数回答可)
もっとも多かったのは「なんとなくそう思った」で、267人中114人(42.7%)が回答しました。2番目は「夫の様子がいつもと違った」で、95人(35.58%)が回答しています。
どちらも明らかな変化が見て取れたわけではなく、いわゆる“女の勘”がはたらいたと言えるでしょう。
不倫している夫の行動変化で特によくある「スマホを肌身離さず持ち歩いていた(82人・30.71%)」が3番目に多くなりました。
「夫の帰りが遅かった(61人・22.85%)」「仕事や外出が増えた(51人・19.1%)」「スマホのパスワードを変えていた(44人・16.48%)」も、よくあるパターンと言えるでしょう。
<その他の自由記述回答>
思わぬタイミングで不倫疑惑がもたれた人も少なくありませんでした。
自分はサレ妻だと回答した267人の既婚女性に、夫の不倫が発覚した理由について聞きました。(※複数回答可)
最多は「夫のスマホを見てわかった」で、267人中152人(56.93%)が回答。半数を超える人が、スマホから不倫がわかったとのことです。
夫の不倫について以前から疑っていた人は、「見てはいけない」と思いつつもパンドラの箱を開けてしまったでしょうか。そうでなく、LINEのポップアップ通知などで突然その事実が判明した人など、さまざまなパターンが考えられます。
また、自責の念にかられた夫が自白したり(52人・19.48%)、不倫相手本人から連絡が来たり(42人・15.73%)したケースも少なくありません。不倫相手から直接連絡が来るのは宣戦布告、つまり本気のパターンだったのでしょうか。
<その他の自由記述回答>
不倫がわかった後、夫がすぐに不倫を認めたかどうかを聞きました。
「すぐに認めて謝罪した」「すぐには認めなかった」が、267人中88人(32.96%)ずつ。残念ながら、不倫を認めて潔く謝る人はそう多くないことがわかりました。
残念ながら、不倫を突き付けてもなかなか認めず、さらには逆ギレした(35人・13.11%)という人も少なくありません。
<その他の自由記述回答>
<年代別の調査結果>
| 20代(23人) | 30代(84人) | 40代(87人) | 50代(73人) |
すぐに認めて謝罪した | 6人 (26.09%) | 30人 (35.71%) | 31人 (35.63%) | 21人 (28.77%) |
すぐには認めなかった | 12人 (52.17%) | 31人 (36.9%) | 18人 (20.69%) | 27人 (36.99%) |
すぐに認めたが謝罪はなかった | 2人 (8.7%) | 10人 (11.9%) | 19人 (21.84%) | 11人 (15.07%) |
認めず逆ギレした | 3人 (13.04%) | 7人 (8.33%) | 14人 (16.09%) | 11人 (15.07%) |
不倫をすぐに認めて謝罪した人が多かったのは30代・40代。不倫を突き付けられても、すぐには認めなかった人が多かったのは20代。
不倫を認めたものの謝罪をしなかったり、不倫そのものを認めず逆ギレしたりする人が多かったのは40代でした。
続いて、不倫相手についてです。不倫相手は夫と不倫したことをすぐに認めたのかどうかを聞きました。
「不倫相手に会ったり連絡したりしていない」と回答した人がもっとも多くなりました。
不倫相手がどのような人だったのかわからなかったり、連絡先が明らかにならなかったりする人も少なくありません。夫への制裁や自分にかかるダメージ軽減を優先し、あえてコンタクトを取らなかった人もいるのではないでしょうか。
次いで多かったのは「すぐには認めなかった」です。やはり、「不倫しましたよね?」と聞かれて、すぐに「はい」と認める人は少ないようでした。
不倫が発覚した後、夫は妻である自分との関係再構築を望んだのか、それとも離婚して不倫相手を選んだのか、どのような結論を出したのかを聞きました。
妻との再構築を選んだのは約7割。1割超の夫が、残念ながら不倫相手を選んだとのことです。
また、不倫がバレたばかりで関係をすぐに断ち切れなかったり、逆ギレして冷戦状態になっていたりするなどで、どっちつかずの状態になっている人も。
<年代別の調査結果>
| 20代(23人) | 30代(84人) | 40代(87人) | 50代(73人) |
自分の再構築 (179人) | 18人 (78.26%) | 57人 (67.86%) | 51人 (58.62%) | 53人 (72.6%) |
不倫相手 (32人) | 4人 (17.39%) | 10人 (11.9%) | 10人 (11.49%) | 8人 (10.96%) |
どちらでもない(56人) | 1人 (4.35%) | 17人 (20.24%) | 26人 (29.89%) | 12人 (16.44%) |
20代は妻との再構築と不倫相手、どちらかをきっぱり選んだ人が多くなりました。
一方、「どちらでもない」の回答率が高かったのは40代。約3割の人が、どっちつかずの状態になっています。40代は仕事や家庭のストレスも多い世代。自分にとってどちらを選ぶのがベストなのか、わからなくなっている人が多いのかもしれません。
「自分はサレ妻だ」と回答した267人の既婚女性に、夫の不倫相手はどのような関係の人だったのかを聞きました。(※複数回答可)
その結果、圧倒的に多かったのは「職場関連の人」で、267人中112人(41.95%)が回答しました。
同じ部署の人、上司、部下、取引先の人、さまざまな関係性がうかがえますが、家族以外でもっとも時間をともにすることが多く、親密になりやすいと言えます。
「夫の友人(43人・16.1%)」や「自分(妻)の友人(36人・13.48%)」、さらには「共通の友人(35人・13.11%)」など、どこからバレてしまうかわからないようなところで関係を持った人も。
また、「SNS(34人・12.73%)」や「マッチングアプリ(28人・10.49%)」利用者も多く、ストレスや欲求不満から家庭の外に刺激を求めている人が多いこともうかがえます。
<その他の自由記述回答>
現段階で発覚した夫の不倫について、その常習性を聞きました。夫の不倫は何回くらいあったのか、1人・複数人だったのかをサレ妻267人に調査しました。
それぞれ大きな差は見られなかったものの、最多回答は「1人と、複数回」でした。同じ人と繰り返し関係を持ち、お互いだんだん本気になっていったようです。中には、「複数人と何回も」関係を持っていた人も。かなり常習性が高く、妻や家族を何度も裏切っていると言えるでしょう。
<その他の自由記述回答>
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月9日~2025年5月9日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000 ・20代…177人 ・30代…697人 ・40代…1,018人 ・50代…1,108人 |
<あなたはサレ妻ですか?>
「あなたはサレ妻ですか」の質問に対し、今回の調査では既婚女性3,000人中259人(8.63%)が「はい」と回答しました。
「いいえ」は2,741人(91.37%)で、全体回答・年代別回答ともにこれまでの調査とほぼ同じ割合になっています。
「はい(自分はサレ妻だ)」と回答した259人に、「自分の夫は浮気や不倫をするタイプだと思いますか?」と聞きました。
もともと夫は女遊びが好きだったのか、それとも浮気常習犯で妻からの信用がなかったのかはわかりません。しかし、多くの妻が夫のことを信じていないようです。
1回目の調査で、「自分はサレ妻ではない」と回答した既婚女性2,747人に対し、同様の質問を行っています。
| 1回目調査 (2,747人) | 3回目調査(本調査) (259人) |
不倫するタイプだと思う | 232人(8.45%) | 208人(80.31%) |
不倫するタイプだと思わない | 2,515人(91.55%) | 思わない(19.69%) |
その結果、ほぼ真逆の回答になりました。サレ妻ではない女性は夫を信じている人が多く、サレ妻だと回答した女性は夫の女性関係について信用できていないことがわかります。
自分はサレ妻だと回答した259人の女性に、夫の不倫の証拠をどのような方法で集めたのかを聞きました。(※複数回答可)
圧倒的多数だったのは「LINEを見た」で、259人中130人(50.19%)が回答。ほぼ半数の人が、LINEを見て不倫相手とのやり取りがないかをチェックしているようです。
次いで多かったのは、何らかの証拠を集めるのではなく「問い詰めて自白させた(55人・21.24%)」でした。第三者からの目撃証言があったり、怪しいと思ってカマをかけたり、さまざまな切り出し方があるのではないでしょうか。
また、不倫をしたという自白は、自らの意思で不利益な発言をしていることから大きな証拠になります。
その他、「インスタやXなどSNSを見た(53人・20.46%)」「夫を尾行した(33人・12.74%)」「クレジットカード履歴を見た(33人・12.74%)」なども多くの人が実行している方法です。
<その他の自由記述回答>
また、証拠集めについて「何もしていない(30人・11.58%)」という人も少なくありませんでした。
不倫の証拠集めをした結果、実際にどのような証拠が集まったのかを聞きました。(※複数回答可)
やはり多かったのは「LINEのやり取り」です。259人中139人(53.67%)が、LINEで何らかの証拠が集まったと回答しています。肉体関係を結んでいることがわかる発言や、定期的に会っていることがわかるやり取りなどが証拠になり得ます。
同じく、証拠集めの方法としてインスタグラムやX(旧Twitter)をチェックした人が多かったように、「SNSのやり取り(65人・25.1%)」と回答した人も多くなりました。
<その他の自由記述回答>
<年代別の調査結果>
| 20代(24人) | 30代(86人) | 40代(82人) | 50代(67人) |
LINEのやり取り | 7人 (29.17%) | 51人 (59.3%) | 46人 (56.1%) | 35人 (52.24%) |
SNSのやり取り | 11人 (45.83%) | 30人 (34.88%) | 16人 (19.51%) | 8人 (11.94%) |
電話の履歴 | 7人 (29.17%) | 14人 (16.28%) | 13人 (15.85%) | 26人 (38.81%) |
不倫の自白音声や動画 | 7人 (29.17%) | 19人 (22.09%) | 9人 (10.98%) | 12人 (17.91%) |
レシートや領収書 | 4人 (16.67%) | 16人 (18.6%) | 18人 (21.95%) | 16人 (23.88%) |
二人で写る写真や動画 | 3人 (12.5%) | 12人 (13.95%) | 13人 (15.85%) | 11人 (16.42%) |
ホテルに出入りする写真や動画 | 4人 (16.67%) | 8人 (9.3%) | 4人 (4.88%) | 4人 (5.97%) |
アクセサリーなど不倫相手の持ち物 | 1人 (4.17%) | 2人 (2.33%) | 4人 (4.88%) | 1人 (1.49%) |
証拠が集まらなかった | 0人 | 4人 (4.65%) | 17人 (20.74%) | 10人 (14.93%) |
年代別で見ると、全体で最多回答だったLINEのやり取りは、20代だけ極端に回答割合が少なくなっています。その一方で、SNSのやり取りは20代が最多。年代が上がるにつれて、回答率は低くなっています。
つまり、若い世代ほどLINEではなくSNSを使ってやり取りしていると言えるでしょう。
LINEをどれだけ見ても思うような証拠が集まらない…という場合、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)機能を使っていたり、マッチングアプリを使ったりしている可能性があります。
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月7日~2025年5月7日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000 ・20代…146人 ・30代…735人 ・40代…991人 ・50代…1,128人 |
<あなたはサレ妻ですか?>
まず、既婚女性3,000人に対し「あなたはサレ妻ですか?」と質問。
その結果、「はい(自分はサレ妻だ)」と回答したのは231人(7.7%)、「いいえ(サレ妻ではない)」と回答したのは2,769人でした。
これまでの結果と大きく変わった点はありませんが、4回の調査でもっとも“サレ妻率”が低くなっています。
ここからは、「自分はサレ妻だ」と回答した231人の既婚女性を対象にアンケート。サレ妻になって特につらいと感じたことを聞きました。(※複数回答可)
さまざまな回答が寄せられています。
「夫に裏切られた悲しみ」や、愛する「夫を信じられない心」など、心に大きなダメージを負っていることがうかがえます。さらに、不倫発覚時に受けた衝撃からフラッシュバックに苦しむ人も。
フラッシュバックは、いわば「トラウマ」とも言えます。
それだけ大きな心の傷をつけられたにも関わらず、当の夫は「ケロッとしている」「夫が気持ちを受け止めてくれない」「まだ怒っているのかと言われる」など、温度差が大きいのも、つらいと感じる理由の一つです。
<その他の自由記述回答>
夫の不倫について、誰かに相談したかどうかを聞きました。(※複数回答可)
特に多かったのは「自分の友人(79人・34.2%)」や「自分の両親(73人・31.6%)」ですが、「誰にも相談していない」と回答した人が54人(23.38%)も見られました。
自分の友人、両親、兄弟姉妹など、自分に近しい人・信頼できる人から相談していることがうかがえます。
また、夫の友人や職場の人など、不倫の証言を得るために相談したと思われるケースも見られました。
<その他の自由記述回答>
夫の不倫がわかった後、夫の両親や兄弟姉妹に伝えたという人も多いのではないでしょうか。
その際、夫の家族はどのような反応を示したのかを聞きました。(※複数回答可)
サレ妻となった自分の味方になってくれた家族が約3割。その一方、そもそも不倫のことを夫の家族に知らせていないと回答した人も3割近くいました。
また、「夫を叱った」「謝罪してくれた」など、夫の非を詫びてくれた家族が多い中、夫をかばったり「不倫くらいで…」と言われたりするなど、傷口に塩を塗り込むような追い打ちをかけられた人も。
残念ながら、妻に反道徳的なことをしたとしても、夫の家族は夫をかばう人が少なくないことがわかりました。
そもそも、なぜ夫は不倫してしまったのでしょうか。
サレ妻になった231人の既婚女性に、夫が不倫した理由として考えられるものを挙げてもらいました。(※複数回答可)
最多回答は「セックスレスだったから」で、231人中64人(27.71%)が回答しています。
次いで「家庭でのストレス」「物事を深く考えていないから」が同率で、50人(21.65%)が回答しました。
その他、「仕事でのストレス」「家族の中での疎外感」「妻への愛情が薄れた」「魅力的な人に出会った」など、さまざまな理由が挙げられています。
<その他の自由記述回答>
<子どもの有無別の調査結果>
「セックスレス」の回答割合が高かったのは、子どもがいない女性でした。今回の調査では、サレ妻になった既婚女性231人のうち172人が子どもあり・59人が子どもなしと回答しています。
子どもがいる女性は、「魅力的な人に出会った」「物事を深く考えていないから」の回答割合が大きくなりました。
夫の不倫は、事前に何らかの対策をしていれば防げたと思うかどうかを聞きました。
サレ妻になった既婚女性231人中119人が「対策すれば防げたと思う」と回答。
夫が不倫した理由について、セックスレスや家庭・仕事でのストレスなど具体的に挙げていたことから、何らかの対策ができたと感じているようです。
ただ、ほぼ同じ割合で「何をしても防げなかったと思う」と回答した人も多く見られました。妻がどのような努力をしても、その場の雰囲気に流されたり、自分の弱さから不倫に走ってしまったりする男性は少なくありません。
「不倫をしたのは自分のせい」と、自分を責めるサレ妻も多くいますが、決してそんなことはないと言えます。
サレ妻になった既婚女性231人に、夫が不倫してしまったことについて自分にも反省すべき点があるかどうかを聞きました。(※複数回答可)
その結果、「コミュニケーション不足だった」と反省している人が多数。231人中81人(35.06%)が回答しました。
同じように、「スキンシップを拒んでいた(50人・21.65%)」「セックスを拒んでいた(47人・20.35%)」「夫をないがしろにしていた(46人・19.91%)」など、夫が不倫してしまった理由を自覚している人が多くなっています。
ただ、改善の場を設けたり話し合いを放棄したりして、不倫という行動に移してしまったのは夫側です。妻との関係を清算せずに行った裏切り行為は、決して許されることではありません。
だからこそ、「反省すべき点はない」ときっぱり回答している人が51人(22.08%)と多くなりました。
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月9日~2025年5月9日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性3,000人のうち、自分はサレ妻ではないと回答した2,747人からランダム抽出した100人 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:100 ・20代…5人 ・30代…21人 ・40代…38人 ・50代…36人 |
既婚女性3,000人のうち「サレ妻ではない」と回答した2,747人から、さらにランダム抽出した100人を対象にアンケート。
これまでの夫婦生活の中で「もしかすると、サレ妻だったかもしれない」と感じたことがあるかどうかを聞きました。
9割以上の人が「なかった」と回答しましたが、「あった」と回答した人も。サレ妻ではないとは回答したものの、過去には怪しい場面があったようです。
サレ妻ではない自分が、サレ妻になった友人・親戚などに相談されたら。どのような対応を取るのか聞きました。(※複数回答可)
話を聞きつつ、今後どうするかに関わらず証拠だけは集めておいたほうが良い、と冷静にアドバイスする人が多いようです。
夫婦関係については、離婚より再構築を勧める人が多くなりました。中には、不倫をされたサレ妻本人に反省するよう促すと回答した人も。
サレ妻ではない既婚女性100人に、不倫をされる女性側にも原因はあると思うかを聞きました。
回答はほぼ半々に。本音を言えば、不倫される女性側にも原因があると感じている人が多くなりました。
今後、万が一自身がサレ妻になってしまったとき。自分に原因があったと思えるのでしょうか──。
<年代別の調査結果>
| 20代(5人) | 30代(21人) | 40代(38人) | 50代(36人) |
思う | 2人 (40%) | 11人 (52.38%) | 17人 (44.74%) | 14人 (38.89%) |
思わない | 3人 (60%) | 10人 (47.62%) | 21人 (55.26%) | 22人 (61.11%) |
回答者数の少ない20代を除くと、「サレ妻側にも原因があると思う」と回答した人は、年代が上がるにつれて少なくなっています。
若い世代のほうが原因はハッキリしていたり、不倫されたことについて後悔したりしているのかもしれません。
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月9日~2025年5月9日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性3,000人のうち「自分はサレ妻だ」と回答した267人からランダム抽出した100人 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:100 ・20代…9人 ・30代…43人 ・40代…27人 ・50代…21人 |
2回目の調査で「自分はサレ妻だ」と回答した267人の既婚女性のうち、さらにランダム抽出した100人を対象にアンケート。
不倫した夫に対し、どのような制裁・復讐を加えたのかを聞きました。(※複数回答可)
「慰謝料を請求した」「誓約書を書かせた」が特に多くなりました。
不倫の誓約書とは、不倫の事実を認めたり慰謝料の取り決めについて記載したりするものです。つまり、多くの人が慰謝料請求とセットで誓約書を書いていることになります。
離婚する場合でもすぐに離婚するのではなく、慰謝料請求や公正証書を作成して、何らかの制裁を加えていることがわかります。
また、「あえて離婚しない」という人も。すぐに離婚すると不倫相手と再婚する可能性があることから、きっちりと家族への責任を取らせるようにする人も。
<年代別の調査結果>
年代別で、回答割合が多かった項目は以下の通りです。
■20代(9人)
■30代(43人)
■40代(27人)
■50代(21人)
20代は全員、何らかの制裁を加えていました。しかし、年代が上がるにつれて「特に制裁はしていない」「あえて離婚しない」の回答率が高くなっており、長年一緒にいる世代だからこその悩みがうかがえます。
続いて、不倫相手に対してどのような制裁を加えたのかを聞きました。(※複数回答可)
夫への制裁と同じく、「慰謝料請求」と「誓約書」が特に多くなりました。
一方、「特に制裁はしていない」と回答した人が、全体の3割以上にのぼります。2回目の調査で、不倫相手に会ったり連絡を取ったりしていない人が多いことがわかりました。そのため、不倫相手に何か制裁を加えたいと思っても身動きが取れなかったり、不倫のショックでそれどころではなかったりしたのかもしれません。
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月9日~2025年5月9日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性3,000人のうち「自分はサレ妻だ」と回答した259人からランダム抽出した100人 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:100 ・20代…12人 ・30代…51人 ・40代…22人 ・50代…15人 |
3回目の調査で「自分はサレ妻だ」と回答した259人の既婚女性のうち、さらにランダム抽出した100人を対象にアンケート。
不倫の証拠を集める際、どのような苦労があったのかを聞きました。(※複数回答可)
同率1位だったのが「スマホのロックが解除できなかった」「気持ちがついていかなかった」で、100人中40人がそれぞれ回答しています。
不倫の大きな証拠となるLINEやSNSのやり取りを見るためには、まずパスワードを解除するところからスタートしなければなりません。夫婦でお互いのパスワードを教え合っている人もいますが、不倫をしている人の多くはパスワードを変更したり、そもそも教えていなかったりするなど、ガードが堅い印象です。
夫がスマホ操作しているところを遠目に見る、ガラスやテレビなどの反射を利用して見るなど、パスワード解除の方法はさまざま。
さながら探偵のような気分になるかもしれませんが、その一方でやはり気持ちがついていかないのが本音ではないでしょうか。
また、子どもがいて思うように証拠集めができなかったり、怪しまれないよう少しずつ証拠集めをするため長期化したりするなどの苦労も。
証拠集めについて、「もっとこうすればよかった」と思うことを自由記述回答で聞きました。
<探偵に頼る派>
<探偵に頼らない派>
<焦り、証拠不十分>
<その他の意見>
ここからは、以下の条件でアンケートを実施しています。
調査期間:2025年5月9日~2025年5月9日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚女性3,000人のうち「自分はサレ妻だ」と回答した231人からランダム抽出した100人 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:100 ・20代…16人 ・30代…35人 ・40代…27人 ・50代…22人 |
4回目の調査で「自分はサレ妻だ」と回答した231人の既婚女性のうち、さらにランダム抽出した100人を対象にアンケート。
不倫をされた今、夫のことを愛しているかどうかを聞きました。
「愛している」と回答したのは、サレ妻100人中46人。ほぼ半数の人が、不倫をされた今でも夫のことを愛していると回答しました。
「愛していない」は21人、「離婚した」は6人。心に大きなショックを受けている今、「わからない」と回答した人も27人でしたが、多くの人が夫を愛していることがわかりました。
<年代別の調査結果>
| 20代(16人) | 30代(35人) | 40代(27人) | 50代(22人) |
愛している | 11人 (68.75%) | 19人 (54.29%) | 8人 (29.63%) | 8人 (36.36%) |
わからない | 2人 (12.5%) | 8人 (22.86%) | 8人 (29.63%) | 9人 (40.91%) |
愛していない | 3人 (18.75%) | 4人 (11.43%) | 9人 (33.33%) | 5人 (22.73%) |
離婚した | 0人 | 4人 (11.43%) | 2人 (7.41%) | 0人 |
不倫された今もなお「愛している」と回答した人が多かったのは20代でした。
「愛していない」は40代が多く、離婚している人も見られます。「わからない」は50代が圧倒的に多くなっていますが、今回の調査では離婚した人はいませんでした。
サレ妻になった既婚女性100人に、夫は今後また不倫をすると思うかどうか聞きました。
残念ながら、「もうしない」ときっぱり言いきれる人より、「わからない」と疑心暗鬼になっている人が多くなりました。
さらに、2割以上は「またすると思う」と回答。一度あることは二度、そして二度あることは三度ある…一番そばで信じたいのに、どうしても夫を信じ切ることが難しいようです。
「サレ妻」になったつらさは、本人にしかわかりません。
不倫をした当の夫は「まだ怒っているの?」とデリカシーのない言葉を投げかけたり、ケロッとしていたり。サレ妻とシタ夫の温度差は、かなり大きいことがわかりました。
愛しているパートナーに不倫されたというつらさを理解してもらうために、自身も不倫をし返そうと思うかどうかをサレ妻100人に聞きました。
<不倫を実行した>
<不倫はしない>
サレ妻の3割以上にのぼる女性が、不倫をしたと告白。そのほとんどは、夫への仕返しが理由でした。
全体でもっとも多かったのは、不倫ではない方法で仕返ししたいという回答です。平穏な毎日が夫の不倫によって壊されてしまった悲しみ・苦しみは、一生消えません。それでも、子どもの前では笑顔を作り、必死に日常をこなしていく…そんなサレ妻のつらさを思い知らせたいと考える人は少なくないでしょう。
最後に、夫の不倫によって感じたことや今後についてなど、自由記述で回答を募りました。
<再構築に向けて>
<離婚はしないが…>
<その他の意見>
多くの生々しい回答が寄せられました。
とにかくつらいという人もいれば、それでもまだ夫を愛しており、再構築に向けて進んでいる人も。
離婚はしないものの、今後について静かに考えているという人も多く見られました。夫にどのような罰を与えるか、家庭の中でどのような扱いをしていくか。そして、ベストなタイミングで離婚をつきつけようと画策している人も、中にはいるのかもしれません。
いずれにしても、不倫によって「サレ妻」になった女性たちは、一度は悲しみや苦しみに瀕してしまいますが、自分や子どものために立ち上がる強い力を持っているのではないでしょうか。
サレ妻の経験について複数回アンケートしたところ、いずれのアンケートでも既婚女性3,000人のうち260人前後が「はい(自分はサレ妻だ)」と回答。既婚女性のうち8%程度が、サレ妻であることがわかりました。
なぜ夫の不倫を疑ったのか、その理由で特に多かったのは「なんとなく」「夫の様子がいつもと違った」で、いわゆる“女の勘”が働いたと言えるでしょう。
実際に不倫が発覚したきっかけについては、不倫を疑った妻がスマホを見たことです。LINE、SNS、通話履歴、マッチングアプリなど、あらゆる不倫の証拠がスマホに残されていることがわかりました。
その他、証拠集めのためにクレジットカードや交通系ICカード、カーナビ、ETCなどのあらゆる履歴をチェックしたり、仕事のシフトと帰宅時間を照らし合わせたりするなど、地道な努力が行われていました。
ただ、サレ妻となった女性の約半数は「夫の不倫を防げた」と回答。
セックスレスだった、夫婦喧嘩が多かった、夫をないがしろにしていたなど、自身に反省すべき点もあると感じている女性は少なくありません。
この段階で関係を修復できれば不倫は起こらなかったのかもしれませんが、妻がどれだけ努力しても、どのような対策をしても、防げない不倫もあります。
夫婦としてしっかりと腹を割って話し合い、日ごろからコミュニケーションを図ることが大切です。
今後も既婚者クラブでは、サービス向上のため多様化する恋愛スタイルやパートナーシップについて、さまざまな観点から調査を行ってまいります。
既婚者クラブ代表者 鈴木慎吾
今回の調査について、データや詳細に関するお問い合わせからお願い申し上げます。