考え方の違いや相手への不満から、夫婦喧嘩が起こることは決して珍しくありません。
大事なのは、夫婦喧嘩をしないことではなく、喧嘩をどう乗り越えていくか。中には、喧嘩をきっかけに別居や離婚という道を選ぶ人もいます。
今回、既婚者クラブでは既婚男女3,000人に「夫婦喧嘩」に関するアンケート調査を実施。夫婦喧嘩の原因や子どもへの影響、どのように仲直りしているのかなどを調べました。
調査期間:2025年2月18日~2025年2月18日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚男女 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000(男性:1,403人・女性:1,597人) ・20代…131人 ・30代…589人 ・40代…1,048人 ・50代…1,232人 |
パートナーと夫婦喧嘩をするかどうかを聞いたところ、既婚男女3,000人中1,954人(65.13%)が「はい(喧嘩をする)」と回答しました。
子どもの有無でも同様の質問をしたところ、子どもがいる夫婦は2,242人中1,514人(67.53%)、子どもがいない夫婦は758人中440人(58.05%)がそれぞれ「はい(喧嘩をする)」と回答しています。
子どもがいる家庭のほうが、夫婦喧嘩をする割合は多くなりました。
<男女別の調査結果>
男性のほうがわずかに「はい(喧嘩をする)」と回答した人が多かったものの、男女での回答割合に大きな差は見られませんでした。
<年代別の調査結果>
年齢が上がるにつれて、夫婦喧嘩をする人の割合は減っていきました。結婚して間もない世代は、お互いの理解を深めるためにパートナーと衝突することが多いようです。
パートナーと夫婦喧嘩を「する」と回答した男女1,954人(男性948人・女性1,006人)に、現在結婚何年目なのかを聞きました。
もっとも多かったのは「結婚25年以上」の人。次に、「結婚10年~15年未満」「結婚30年~25年未満」「結婚14年~20年未満」と続きます。婚姻年数が長くても、多くの人が夫婦喧嘩をしているようです。
夫婦喧嘩をすると回答した男女に、夫・妻のどちらに喧嘩の原因があるのかを聞きました。
全体では、1,954人中1,339人(68.53%)が「夫」と回答。7割近い人が、夫に原因があるとしています。
<男女別の調査結果>
女性は、約75%が「夫」と回答。「妻(自分)」と回答した人も見られました。
一方、男性は「夫(自分)」と回答した人が6割を超えています。喧嘩の原因を作っているのは自分だと自覚している人が多いようです。
<年代別の調査結果>
「夫」と回答した人がもっとも多かったのは50代。「妻」と回答した人がもっとも多かったのは20代でした。
20代~50代まで、いずれの年代でも「夫に原因がある」と回答した人が6割を超えています。
夫婦喧嘩を「する」と回答した男女に、夫婦喧嘩のときはたいていどのような対応を取るのかを聞きました。(複数回答可)
全体では「部屋にこもる(539人・27.58%)」が最多回答でした。
<男女別の調査結果>
男女別では、男性の最多回答は「部屋にこもる」、女性は「とことん話し合う」でした。
以下、男女別の回答割合です。
男性(948人) | 女性(1,006人) | |
外に出る(301人) | 175人(18.46%) | 126人(12.52%) |
部屋にこもる(539人) | 285人(30.06%) | 254人(25.25%) |
実家に帰る(75人) | 38人(4.01%) | 37人(3.68%) |
とことん話し合う(494人) | 233人(24.58%) | 261人(25.94%) |
相手を責め続ける(292人) | 86人(9.07%) | 206人(20.48%) |
家事をボイコットする(153人) | 47人(4.96%) | 106人(10.54%) |
すぐ仲直りしようとする(423人) | 272人(28.69%) | 151人(15.01%) |
ふざける・相手を笑わせる(96人) | 66人(6.96%) | 30人(2.98%) |
親や友人など誰かに相談する(153人) | 46人(4.85%) | 107人(10.64%) |
男性はすぐに仲直りしようとしますが、女性は「相手を責め続ける」と回答した人が多くなっています。喧嘩の原因を作っているのは男性が多数派だったことからも、男性はひたすら妻の機嫌を取ったり、仲直りしようとしたりしますが、女性は夫に対してイライラして収拾がつかないのではないでしょうか。
<年代別の調査結果>
各年代で、もっとも多かった回答です。
若い世代はとことん話し合って理解を深めようとしているようです。年代が上がると、同じことで喧嘩することもあるでしょう。そうなれば、話し合う自体が面倒になってくるのかもしれません。
その他、自由記述回答に寄せられた意見です。
男性はだんまり、時間を置くという回答が多数寄せられました。
一方、女性は夫を無視したり、あえて放っておいたりするという回答が目立ちます。
自分にとって許せないポイント、いわゆる「地雷」はどのようなことなのかを聞きました。
全体では、1,954人中599人(30.66%)が「自分の話を否定されること」と回答しています。
<男女別の調査結果>
男女別では、男性の最多回答は「自分の話を否定されること(331人)」で、女性は「約束を守らないこと(275人)」でした。
男性(948人) | 女性(1,006人) | |
約束を守らないこと(513人) | 238人(25.11%) | 275人(27.34%) |
自分の親族を引き合いに出されること(125人) | 78人(8.23%) | 47人(4.67%) |
暴力をふるわれること(82人) | 26人(2.74%) | 56人(5.57%) |
浮気・不倫(143人) | 72人(7.59%) | 71人(7.06%) |
子どもに関すること(245人) | 108人(11.39%) | 137人(13.62%) |
ギャンブルや借金など金銭問題(119人) | 40人(4.22%) | 79人(7.85%) |
自分の話を否定されること(599人) | 331人(34.92%) | 268人(26.64%) |
男性は「自分の話を否定されること」や「約束を守らないこと」に加え、「自分の親族を引き合いに出されること」も地雷ポイントとなっています。嫁姑問題をはじめとする、妻と自分の親族間のトラブルについて、夫婦喧嘩をする家庭は少なくありません。
女性は「約束を守らないこと」や「自分の話を否定されること」「子どもに関すること」のほか、夫婦喧嘩において「金銭問題」「暴力」はアウトだと考えている人が多いようです。
また、「その他」に寄せられた自由記述回答も紹介します。
男性からは、妻がやっている家事やお金の使い方に加え、自分に対する態度や言い方に関する不満が多く寄せられました。
女性は、夫の自分勝手な考え方やふるまいに関する不満が噴出。ただ、男女ともに地雷ポイントは「特にない」と回答した人も多く見られました。
ここからは、以下の条件で調査を実施しました。
調査期間:2025年2月18日~2025年2月18日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚男女 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000(男性:1,380人・女性:1,620人) ・20代…124人 ・30代…565人 ・40代…1,072人 ・50代…1,239人 |
前の設問までとは異なる既婚男女3,000人(男性1,380人・女性1,620人)に対し、パートナーと夫婦喧嘩をする人がどれくらいいるのかを聞きました。
全体では、3,000人中2,110人(70.33%)が夫婦喧嘩を「する」と回答しました。前の設問までの調査対象だった3,000人と、この設問からの調査対象となった3,000人の回答割合を比較してみましょう。
1回目調査 | 2回目調査 | |
夫婦喧嘩をする | 1,954人(65.13%) | 2,110人(70.33%) |
夫婦喧嘩をしない | 1,046人(34.87%) | 890人(29.67%) |
※1回目…男性1,403人・女性1,597人
※2回目…男性1,380人・女性1,620人
夫婦喧嘩を「する」と回答した人は前回より156人(5.2%)増え、2,110人(70.33%)でした。
<男女別の調査結果>
1回目調査と同様、男性のほうがわずかに夫婦喧嘩をする人の割合が高いものの、大きな男女差は見られませんでした。
子どもの有無別の回答も、1回目調査と同様に子どもがいる夫婦のほうが喧嘩をする人の割合が高くなっています。「子どもあり」と回答した2,246人中1,630人(72.57%)が、夫婦喧嘩をすると回答しました。
<年代別の調査結果>
年代別では、パートナーと夫婦喧嘩をすると回答した人の割合が前世代で6割を超えています。
もっとも喧嘩をする人が多いのは40代、喧嘩をしない人が多いのは20代。1回目調査では、喧嘩をする人が多かったのは20代、喧嘩をしない人が多かったのは50代でした。
夫婦喧嘩を「しない」と回答した男女890人(男性385人・女性505人)に対し、現在結婚何年目なのかを聞きました。
1回目調査では、夫婦喧嘩を「する」と回答した男女に同様の質問をしていますが、ほぼ同じ結果・割合となっています。
つまり、喧嘩をする・しないは結婚年数とはあまり関係ないと言えるでしょう。
夫婦喧嘩を「しない」と回答した男女890人に、夫婦関係は円満だと思うかどうかを聞きました。
全体の結果は以下の通りです。
<全体の結果(890人中)>
まったく円満ではないと思う…57人(6.4%)
「とても円満だと思う」「まあまあ円満だと思う」は合計630人(70.78%)。7割を超える人が、夫婦関係は円満だと感じていることがわかりました。夫婦喧嘩をしないことと、夫婦関係の良好さは直結していると言えるのかもしれません。
ただ、「あまり円満ではないと思う」「まったく円満ではないと思う」は合計98人(11.01%)。全体の1割を超える人が、夫婦関係は円満ではないと感じていることがわかりました。
夫婦喧嘩が頻繁にあって円満でないのは理解できますが、喧嘩もなく平穏な生活を送っているにも関わらず、夫婦関係が円満ではないと感じている人が多くなりました。
<男女別の調査結果>
男性より女性のほうが「あまり円満ではないと思う」「まったく円満ではない」と回答しています。特に、「まったく円満ではないと思う」の回答割合は、男性の倍近くに。
<年代別の調査結果>
「とても円満だと思う」「まあまあ円満だと思う」を合計した回答割合がもっとも高かったのは50代で、382人中278人(72.78%)でした。
反対に、「あまり円満ではない」「まったく円満ではない」の回答割合が高かったのは20代。46人中9人(19.57%)が回答しています。
<回答別の割合>
この結果からも、結婚して間もない20代は両極端の回答になっていることがわかります。
夫婦喧嘩をしていない男女のうち、夫婦円満かどうかについて「どちらでもない」「あまり円満ではない」「まったく円満ではない」と回答した260人(男性106人・女性154人)に対し、なぜ夫婦円満ではないと思うのかを聞きました。(複数回答可)
全体、そして男女の最多回答はともに「本音が言えていないから」でした。260人中80人(30.77%)が、パートナーに本音を言えていないという不満を抱えています。
<男女別の調査結果>
男性(106人) | 女性(154人) | |
話し合いができないから(72人) | 27人(25.47%) | 45人(29.22%) |
不満が溜まっていくから(65人) | 16人(15.09%) | 49人(31.82%) |
問題解決ができないから(68人) | 27人(25.47%) | 41人(26.62%) |
本音が言えないから(80人) | 33人(31.13%) | 47人(30.52%) |
幸せではないと思うから(49人) | 18人(16.98%) | 31人(20.13%) |
男女別では、ほとんどの項目で女性が男性の回答割合を上回っています。その中でも特に女性は「話し合いができない」「不満が溜まっていく」「幸せではない」と感じているようです。
夫婦喧嘩をしなくても、お互いにこのような思いを抱えていることがわかりました。
<年代別の調査結果>
各年代でもっとも回答率が高かった項目は以下の通りです。
年代が上がるにつれ、パートナーに「本音が言えない」と感じる人が増えているようです。
夫婦喧嘩をしておらず、かつ夫婦関係が円満かどうかについて「どちらでもない」「あまり円満ではない」「まったく円満ではない」と回答した260人に対し、今後夫婦関係をしないままだとどうなると思うかを聞きました。
全体では、「どうなるかわからない」が260人中117人(45%)でもっとも多くなりました。
<男女別の調査結果>
男女別では、「いつか爆発すると思う」と回答した割合は、女性が男性と10%の差をつけて高い結果となりました。
<年代別の調査結果>
現状のままだと思う | いつか爆発すると思う | どうなるかわからない | |
20代(15人) | 1人(6.67%) | 6人(40%) | 8人(53.33%) |
30代(48人) | 10人(20.83%) | 16人(33.33%) | 21人(43.75%) |
40代(93人) | 26人(27.96%) | 26人(27.96%) | 41人(44.09%) |
50代(104人) | 41人(39.42%) | 14人(13.46%) | 47人(45.19%) |
若い世代のほうが「いつか爆発すると思う」と考えており、年代が上がるにつれて「現状のままだと思う」の回答割合が高くなっています。
夫婦喧嘩を避けながらお互いに不満を貯めている状態では、この先何がきっかけで夫婦関係が破綻してしまうかわかりません。いつか爆発してしまうかもしれない、と思っている人は少なからずいることを胸に留めましょう。
ここからの2問は、パートナーと夫婦喧嘩を「しない」と回答した男女890人(男性385人・女性505人)のうち、ランダム抽出した男女100人(男性46人・女性54人)に対する設問です。
まず、なぜ夫婦喧嘩をしないのか、その理由を聞きました。(複数回答可)
全体・男女ともに「普段からコミュニケーションを取っているから」が最多回答でした。100人中44人(男性24人・女性20人)が回答しています。
<男女別の調査結果>
男性(46人) | 女性(54人) | |
普段からコミュニケーションを取っているから(44人) | 24人(52.17%) | 20人(37.04%) |
感情的にならないようにしているから(27人) | 12人(26.09%) | 15人(27.78%) |
喧嘩ではなく話し合いをするから(23人) | 12人(26.09%) | 11人(20.37%) |
相手に不満がないから(16人) | 9人(19.57%) | 7人(12.96%) |
誰かと喧嘩するのが嫌だから(23人) | 10人(21.74%) | 13人(24.07%) |
相手との話し合いを諦めているから(6人) | 3人(6.52%) | 3人(5.56%) |
相手と喧嘩する気力がないから(10人) | 6人(13.04%) | 4人(7.41%) |
喧嘩をするほどのことがないから(23人) | 5人(10.87%) | 18人(33.33%) |
喧嘩をする時間がもったいないから(11人) | 5人(10.87%) | 6人(11.11%) |
言いたいことを我慢しているから(16人) | 6人(13.04%) | 10人(18.52%) |
男性は「普段からコミュニケーションを取っているから」と回答した人が半数を超えています。他にも、「相手と喧嘩する気力がない」と感じている人が女性を上回りました。
女性は3割超の人が「喧嘩をするほどのことがない」と回答。しかし、その一方で「言いたいことを我慢している」と回答した人は、男性より多くなりました。
夫婦喧嘩をしていない人に対し、パートナーに対して気に入らないことがあったときはどうしているのかを聞きました。(複数回答可)
もっとも多かったのは「文句ではなくお願いする」で、100人中41人が回答。怒ったり悲しんだりするなど感情的にならず、相手が嫌な思いをしないよう「お願い(要望)」という形で改善を促すようです。
<男女別の調査結果>
女性は夫に不満があったとき、「LINEや置き手紙などで伝える」方法を取り入れる人が多く見られました。一方、男性は妻への不満があっても「伝えずに我慢する」と回答した人が多くなっています。
ここからは、以下の条件で調査をしています。
調査期間:2025年2月18日~2025年2月18日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚男女 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000(男性:1,386人・女性:1,614人) ・20代…118人 ・30代…573人 ・40代…1,087人 ・50代…1,222人 |
既婚男女3,000人に、夫婦喧嘩の後パートナーを無視したことがあるかどうかを聞きました。
全体では、3,000人中1,937人(64.57%)が「はい」と回答。6割を超える人が、夫婦喧嘩の際にパートナーを無視したことがありました。
<男女別の調査結果>
男女別では、男性よりも女性のほうが無視をした人が多くなっています。
<年代別の調査結果>
年齢が上がるほど、パートナーを無視したことがある人は増えています。もっとも無視をした割合が低かった20代と、無視をした割合が高かった50代では、約10%の差がありました。
夫婦喧嘩の後に無視をしたことが「ある」と回答した男女1,937人(男性859人・女性1,078人)に対し、無視をした最長期間を聞きました。
1,937人中835人(43.11%)が「1日」と回答。4割以上の人が、無視をしたのは喧嘩の当日中までと回答しました。
次いで多かったのは「2~3日(564人・29.12%)」「1週間程度(308人(15.9%))「1か月程度(86人・4.44%)」と続きます。中には「半年以上」と回答した人も。77人(3.92%)が長期間にわたってパートナーを無視していました。
<男女別の調査結果>
男性(859人) | 女性(1,078人) | |
1日(835人) | 355人(41.33%) | 480人(44.53%) |
2~3日(564人) | 261人(30.38%) | 303人(28.11%) |
1週間程度(308人) | 136人(15.83%) | 172人(15.96%) |
1か月程度(86人) | 37人(4.31%) | 49人(4.55%) |
3か月程度(37人) | 13人(1.51%) | 24人(2.23%) |
半年程度(31人) | 13人(1.51%) | 18人(1.67%) |
それ以上(76人) | 44人(5.12%) | 32人(2.97%) |
女性より、男性のほうが長くパートナーを無視する傾向にあるようです。男女ともに最多回答は「1日」だったものの、半年以上パートナーを無視したことがある人は男性のほうが多い結果となりました。
<年代別の調査結果>
年代別で見てみると、長期間にわたって相手を無視したことがあるのは50代。40代も、1か月~3か月にわたって相手を無視した人が多くなりました。
夫婦喧嘩で相手を無視したことが「ある」と回答した1,937人に対し、無視をする理由を聞きました。(複数回答可)
全体の最多回答は「これ以上言い争いたくないから」で、754人(38.93%)が回答。他にも「クールダウンのため(688人・35.52%)」「相手が悪いことを分からせたい(642人・33.14%)」など、喧嘩中の悔しい・腹立たしい気持ちがあらわれています。
<男女別の調査結果>
男性(859人) | 女性(1,078人) | |
相手が悪いことをわからせたい(642人) | 263人(30.62%) | 379人(35.16%) |
自分の気持ちをわかってほしい(568人) | 225人(26.19%) | 343人(31.82%) |
クールダウンのため(688人) | 324人(37.72%) | 364人(33.77%) |
自分が傷つきたくないから(181人) | 86人(10.01%) | 95人(8.81%) |
これ以上言い争いたくないから(754人) | 315人(36.67%) | 439人(40.72%) |
相手の顔も見たくないから(452人) | 155人(18.04%) | 297人(27.55%) |
相手に折れてほしいから(186人) | 70人(8.15%) | 116人(10.76%) |
素直に話せないから(338人) | 141人(16.41%) | 197人(18.27%) |
意地を張っているから(440人) | 187人(21.77%) | 253人(23.47%) |
自分から話しかけるのは腹が立つから(464人) | 144人(16.76%) | 320人(29.68%) |
男女別で見てみると、女性は夫を無視する理由に「感情」を挙げていることがわかります。「相手が悪いことをわからせたい」「自分から話しかけるのは腹が立つ」「相手の顔も見たくない」という怒りの感情。そして「自分の気持ちをわかってほしい」という欲求が見て取れます。
一方、男性は妻を無視する理由として、多くの人が「クールダウンのため」と回答。さらに「自分が傷つきたくないから」と回答した人も、女性を上回りました。
<年代別の調査結果>
年代別の結果です。
「自分の気持ちをわかってほしい」「自分が傷つきたくない」「相手の顔も見たくない」の3項目で、回答者の多い50代より40代が上回りました。
夫婦喧嘩の後、どのように仲直りしているのでしょうか。夫婦喧嘩で相手を無視したことが「ない」と回答した男女1,063人を対象に、仲直りの方法を聞きました。(複数回答可)
全体では、1,063人中476人(44.78%)が「どちらからともなく自然と仲直り」と回答。自ら謝る人、お互いが納得できるまでしっかり話し合うという回答も多くなりました。
<男女別の調査結果>
男女別で見ると、男性のほうが「自分から謝る」傾向にあります。
「自分から謝る」と回答した女性が157人(29.29%)に対し、男性は270人(51.23%)。「相手に謝ってもらう」と回答した女性は82人(15.3%)、男性は52人(9.87%)。この結果からも、男性のほうが自ら妻に歩み寄る姿勢を持っていることがわかります。
<年代別の調査結果>
年代別の結果です。
20代(51人) | 30代(220人) | 40代(380人) | 50代(412人) | |
自分から謝る | 25人 (49.02%) | 98人 (44.55%) | 148人 (38.95%) | 156人 (37.86%) |
相手に謝ってもらう | 10人 (19.61%) | 49人 (22.27%) | 32人 (8.42%) | 43人 (10.44%) |
スキンシップを図る | 8人 (15.69%) | 31人 (14.09%) | 28人 (7.37%) | 19人 (4.61%) |
好物を作る・スイーツを買う | 6人 (11.76%) | 18人 (8.18%) | 28人 (7.37%) | 16人 (3.88%) |
どちらからともなく仲直り | 13人 (25.49%) | 91人 (41.36%) | 162人 (42.63%) | 210人 (50.97%) |
納得するまで話し合う | 17人 (33.33%) | 56人 (25.45%) | 82人 (21.58%) | 81人 (19.66%) |
年代が上がるほど「どちらからともなく仲直り」する夫婦が多くなっています。
反対に、年代が下がるほど「自分から謝る」「スキンシップを図る」「好物を作る・スイーツを買う」「納得するまで話し合う」の回答割合が高くなりました。
夫婦喧嘩で、相手を無視したことが「ない」と回答した男女1,063人に対し、夫婦喧嘩から仲直りまでにかかる時間を聞きました。
1,063人中535人(50.33%)が「当日中」と回答。喧嘩をしてもすぐ仲直りして、長引かせないようにしているようです。
「その他(自由記述)」に寄せられた回答では、「そもそも喧嘩をしない」という回答も多く寄せられました。
<自由記述回答>
<男女別の調査結果>
回答割合が大きく違ったのは「相手が謝ってくるまで」で、女性は51人(9.51%)が、男性は30人(5.69%)がそれぞれ回答しています。
夫婦喧嘩で相手を無視したことが「ない」と回答した1,063人に、これまでの夫婦喧嘩で仲直りをしなかった最長期間を聞きました。
多くは「1日以内(515人・48.45%)」でしたが、中には「未だにきちんと仲直りしていない(65人・6.11%)」と回答した人も見られました。
<男女別の調査結果>
男女での回答に大きな差は見られませんでした。
<年代別の調査結果>
20代(51人) | 30代(220人) | 40代(380人) | 50代(412人) | |
1日以内(515人) | 28人 (54.9%) | 96人 (43.64%) | 184人 (48.42%) | 207人 (50.24%) |
~3日くらい(261人) | 11人 (21.57%) | 50人 (22.73%) | 86人 (22.63%) | 114人 (27.67%) |
~1週間くらい(104人) | 3人 (5.88%) | 31人 (14.09%) | 41人 (10.79%) | 29人 (7.04%) |
~1か月くらい(50人) | 0人 | 10人 (4.55%) | 18人 (4.74%) | 22人 (5.34%) |
~3か月くらい(32人) | 2人 (3.92%) | 8人 (3.64%) | 16人 (4.21%) | 6人 (1.46%) |
~半年くらい(16人) | 1人 (1.96%) | 6人 (2.73%) | 6人 (1.58%) | 3人 (0.73%) |
それ以上(20人) | 0人 | 4人 (1.82%) | 5人 (1.32%) | 11人 (2.67%) |
未だにきちんと仲直りしていない(65人) | 6人 (11.76%) | 15人 (6.82%) | 24人 (6.32%) | 20人 (4.85%) |
ばらつきはあるものの、「1日以内に仲直りした」「未だにきちんと仲直りしていない」の回答率が高いのは20代。両極端の結果となりました。
年代が上がるにつれ、「未だにきちんと仲直りしていない」と回答した人は少なくなっています。
夫婦喧嘩をした際、誰かに仲裁してもらったことがあるかを聞きました。1,063人中862人(81.09%)が「仲裁してもらったことはない」と回答。8割以上が、夫婦二人だけで解決しているようです。
一方、誰かに仲裁してもらったことがあると回答した201人(18.91%)に対し、誰に仲裁してもらったのかを聞きました。
その結果、もっとも多かったのは「自分の親(60人・5.64%)」でした。
<男女別の調査結果>
男女別では、男性のほうが仲裁してもらった人が多くなっています。「仲裁してもらったことがない」と回答した女性は452人(84.33%)だったのに対し、男性は410人(77.8%)でした。
<年代別の調査結果>
夫婦喧嘩を仲裁してもらった人がもっとも多かったのは30代。220人のうち、54人が誰かに夫婦喧嘩を仲裁してもらっています。
ここからは、以下の条件で調査を実施しています。
調査期間:2025年2月18日~2025年2月18日 調査対象:全国の20歳~59歳以下の既婚男女 調査方法:インターネット(アンケートサイトFreeasyを利用) 調査エリア:全国 有効回答数:3,000(男性:1,408人・女性:1,592人) ・20代…126人 ・30代…595人 ・40代…1,036人 ・50代…1,243人 |
既婚男女3,000人に、子どもの前で喧嘩したことがあるかどうかを聞きました。
「はい(喧嘩したことがある)」と回答したのは3,000人中1,657人(55.23%)。「いいえ(喧嘩したことがない・子どもがいない)」と回答したのは1,343人(44.77%)でした。
<男女別の調査結果>
男女で回答割合に大きな差は見られませんでした。
<年代別の調査結果>
年代別の結果では、子どもの前で喧嘩をした人が多かったのは40代。1,036人中607人(58.59%)が経験しています。
反対に少なかったのは、まだ子どもがいない家庭も多い20代で、126人中45人(35.71%)でした。
子どもの前で喧嘩をしたことが「ある」と回答した男女1,657人に対し、その後子どもに何らかの影響があらわれたかどうかを聞きました。(複数回答可)
その結果、1,657人中1,021人(61.62%)は「特になかった」と回答。一方、636人(38.38%)は何らかの影響だとおもわれることがあったと回答しました。その中でもっとも多かったのは「仲直りしたか聞かれた」で、322人(19.43%)が回答しています。
<男女別の調査結果>
回答割合に大きな差は見られませんでした。
<年代別の調査結果>
年代が上がるにつれ、子どもへの影響が「特になかった」と回答した人が多くなりました。20代は45人中21人(46.67%)ですが、50代は697人中475人(68.15%)です。ほぼすべての項目で、年代が上がるとともに回答割合も少なくなりました。
子どもの前で夫婦喧嘩を「する」と回答した男女に、その後どのようなフォローをしているのかを聞きました。(複数回答可)
もっとも多かったのは「特にフォローはしていない」で、1,657人中604人(36.45%)にのぼります。
何らかのフォローをした人では、「ごめんねと謝る(389人・23.48%)」「喧嘩した理由を説明する(385人・23.23%)」「子どもの前で仲直りする(375人・22.63%)」が多くなりました。
<自由記述回答>
子どもの前で夫婦喧嘩をしたことが「ない」と回答した男女1,343人に対し、夫婦喧嘩の多さと仲の悪さは直結すると思うかどうかを聞きました。
その結果、1,343人中543人(40.43%)は「はい(そう思う)」と回答。「いいえ(そうは思わない)」は800人(59.57%)が回答しています。
<男女別の調査結果>
女性より、男性のほうが「いいえ(そうは思わない)」と回答した人が多くなりました。夫婦喧嘩が多くても、仲が悪いわけではないという認識の人が多いようです。
<年代別の調査結果>
20代・40代・50代は、「はい(そう思う)」と回答した割合は約39%でした。しかし、40代のみ約45%と高い割合になっています。
子どもの前で夫婦喧嘩をしたことが「ない」と回答した男女1,343人に対し、自分たちにとって夫婦喧嘩は必要かどうかを聞きました。
その結果、1,343人中476人(35.44%)が「はい(必要なことだと思う)」と回答。一方で、867人(64.56%)が「いいえ(必要だとは思わない)」と回答しています。多くの人は、夫婦喧嘩は必要でないと考えているようです。
<男女別の調査結果>
男女の回答割合に差は見られませんでした。
<年代別の調査結果>
夫婦喧嘩が自分たちに必要だと考えている人が多かったのは、20代でした。結婚して間もない20代は、意見の食い違いで衝突することも多いでしょう。だからこそ、お互いの理解を深めるために夫婦喧嘩が必要なのかもしれません。
反対に、夫婦喧嘩が必要ではないという人が多かったのは40代。喧嘩によって家庭の雰囲気が悪くなったり、お互いにストレスが溜まったりすることが嫌だと思う人もいるのではないでしょうか。
ここからは、パートナーと夫婦喧嘩を「する」と回答した男女1,954人のうち、ランダム抽出した男女100人(61人・女性39人)に対する質問です。
どれくらいのペースで夫婦喧嘩するのかを聞きました。
その結果、100人中33人が「2~3か月に1回程度」と回答。「月に1回程度」は26人、週に1回程度は「15人」と続きます。
<男女別の調査結果>
男女別では、回答割合に大きな差が見られました。
男性(61人) | 女性(39人) | |
週に1回程度 | 4人(6.56%) | 11人(28.11%) |
月に1回程度 | 16人(26.23%) | 10人(25.64%) |
2~3か月に1回程度 | 24人(39.34%) | 9人(23.08%) |
半年に1回程度 | 9人(14.75%) | 4人(10.26%) |
年に1回程度 | 5人(8.2%) | 3人(7.69%) |
それ以下の頻度 | 3人(4.92%) | 2人(5.13%) |
男性は「2~3か月に1回程度」と回答した人の割合が大きいものの、女性は「週に1回程度」と答えた人が多数。双方で食い違いが見られました。
<年代別の調査結果>
年代別の結果です。
年代によって夫婦喧嘩の頻度はバラバラでした。
パートナーと夫婦喧嘩を「する」と回答した1,954人に、どのようなことで夫婦喧嘩をするのか、その原因を聞きました。(複数回答可)
全体では、100人中53人が「言い方や態度について」と回答しています。
<男女別の調査結果>
女性は夫の「言い方や態度について」だったり、「子育て・教育」「約束を守らないこと」などが原因としています。
一方、男性は「思い出せないほどささいなこと」がトップに。また、「浮気・不倫について」「容姿について」の回答率も女性を大きく上回っています。
ここからは、夫婦喧嘩の際に相手を無視したことが「ない」と回答した男女1,063人のうち、ランダム抽出した男女100人(男性56人・女性44人)を対象にした質問です。
パートナーに対して何か気に入らないことがあったときは、どのように対応しているのかを聞きました。(複数回答可)
最多回答は「喧嘩腰ではなく淡々と伝える」で35人、僅差で「文句ではなくお願いする」が33人と続きます。
喧嘩にならないよう「軽いノリで伝える」人もいれば、ぐっと我慢して伝えない選択を取る人も。その他、冷静に要件を伝えるためにLINEや置き手紙などで伝える人も見られました。
パートナーに不満や要望など言いづらいことがあったとき、どのように伝えるのでしょうか。夫婦喧嘩で相手を無視したことが「ない」と回答した男女に、自由記述で回答してもらいました。
まずは男性の回答です。
伝えず我慢する人もいれば、感情的にならないよう気を遣いながら伝える人、正直にそのまま言う人などさまざまです。
続いて、女性の回答です。
女性も同じく、相手の出方をうかがいながら伝える人が多く見られました。
言いたいことを我慢するよりも、言いたいことは言いつつ、夫が気分を害さないよう・喧嘩にならないよう注意を払う女性が多いようです。
夫婦喧嘩において、「やってはいけない」と思うことは何かを聞きました。(複数回答可)
100人中64人が、「相手を必要以上にけなすこと」「暴力をふるうこと」と回答。いくら腹が立っても、相手の尊厳を傷つけることをやってはいけないと多くの人が認識しています。
夫婦喧嘩における各自のルールについて聞きました。(複数回答可)
その結果、多くの夫婦が「その日のうちに仲直りをする」と回答。100人中37人が、夫婦喧嘩を引きずらないようルールを設けているようです。
また、僅差で「話し合いを放棄しない」が35人と続きます。腹が立っても、話し合わなければ分かり合えることはありません。お互いに言いたいことを言いながら、話し合いは投げ出さないことにしているようです。
子どもの前で喧嘩をしたことが「ない」と回答した男女1,343人のうち、ランダム抽出した男女100人(男性52人・女性48人)に対して、夫婦喧嘩をしないためにはどうすればいいと思うかを聞きました。(複数回答可)
全体・男女ともに「普段から会話をする」が最多回答に。次いで「感謝の言葉を伝える」「思いやりの気持ちを持つ」と続きます。
やはり、相手に対してどう思っているのかは口に出さないと伝わりません。勝手に勘ぐってモヤモヤするより、面と向かってどう思っているのかを確かめたり、思いを伝えあったりすることが大切です。
子どもの前で夫婦喧嘩をしたことが「ない」と回答した男女に、夫婦喧嘩を乗り越えるための秘訣について、自由記述で回答してもらいました。
まずは男性の回答です。
思いやりを持つ、干渉・束縛しないなど、さまざまな心得が寄せられました。男性は妻と同じ趣味を持つ、会話をする、普段からコミュニケーションを図るなど、つながりを持つことが大切と感じている人が多く見られました。
続いて、女性の回答です。
男性同様、コミュニケーションを取ったり話し合ったりすることが大事と考えている人が多く見られました。
一方で、「一呼吸置く」「距離感を保つ」「相手に期待しない」など、夫と一定の線引きをする人も。普段から喧嘩をしない・喧嘩にならないよう工夫をしつつ、喧嘩が発生した際には一歩引いた姿勢でいる女性が多いようです。
最後に、忘れられない・思い出深い夫婦喧嘩について自由記述で回答してもらいました。
まずは、男性の回答です。「特にない」という人が多かったものの、中には具体的なエピソードを挙げた人も見られました。また、「喧嘩をしたことがない」と回答した人も。
次に、女性の回答です。
女性も「特にない」という人が多数見られましたが、男性よりも夫婦喧嘩の具体的なエピソードを挙げた人が多くなりました。
中には夫から暴言を吐かれたり、暴力をふるわれたりした人も。それでも今もなお夫婦として関係が続いているということは、夫婦喧嘩を乗り越えて関係を築いてきたのではないでしょうか。
今回、「夫婦喧嘩」についてさまざまな角度から調査を実施しました。
多くの夫婦が喧嘩をしています。怒りや呆れからパートナーを無視したり、子どもの前で喧嘩したり、時には二人で解決しきれないほど激しい喧嘩をすることも。
喧嘩が続くと身も心も疲れてしまい、「喧嘩は少ないほうが良い」と思うかもしれません。
しかし、それでも多くの夫婦がぶつかりながら喧嘩を乗り越え、夫婦関係をより強くしています。実際に、夫婦喧嘩をしない夫婦は「夫婦関係が円満ではない」と感じている人が多いことがわかりました。
もともとは他人だからこそ、日々コミュニケーションを図って考え方の違いをすり合わせ、「家族」になる努力をしなければなりません。
今回の調査では、なかなか聞けない夫婦喧嘩の内情を深掘りしました。喧嘩をしたときの対応、夫婦喧嘩を乗り越えるための秘訣など、参考になる回答もたくさんあったのではないでしょうか。
今後も既婚者クラブでは、サービス向上のため多様化する恋愛スタイルやパートナーシップについて、さまざまな観点から調査を行ってまいります。
既婚者クラブ代表者 鈴木慎吾
今回の調査について、データや詳細に関するお問い合わせからお願い申し上げます。