「旦那デスノート」「旦那ストレス」といった言葉が、SNSで話題になることもしばしば。なぜ、愛し合って結婚した夫のことが嫌いだと感じるようになるのでしょうか?
既婚者クラブが独自に行った「旦那嫌い」に関するアンケート。これをもとに、旦那嫌いな既婚女性の動向についてまとめました。
まず、3,000人の既婚女性に「旦那が嫌いですか?」と聞きました。
旦那に好意を抱いている人は半数以上。しかし、はっきり嫌いだと回答した人も1割見られました。
これ以降の質問は、3,000人のうち「旦那が好き」以外を選択した1966人への質問です。
年代 | 「旦那が好き」以外を選択した人 |
30代 | 334人 |
40代 | 748人 |
50代 | 884人 |
旦那が嫌いになったり、好きでなくなったりしたタイミングは結婚してから何年目のことだったかを聞きました。
年代別の割合は以下の通りです。
| 30代(334人) | 40代(748人) | 50代(884人) |
結婚1年未満 | 40人 (11.98%) | 63人 (8.42%) | 79人 (8.94%) |
結婚1年~3年未満 | 63人 (18.86%) | 82人 (10.96%) | 71人 (8.03%) |
結婚3年~5年未満 | 70人 (20.96%) | 85人 (11.36%) | 62人 (7.01%) |
結婚5年~10年未満 | 93人 (27.84%) | 122人 (16.31%) | 107人 (12.10%) |
結婚10年~15年未満 | 50人 (14.97%) | 148人 (19.79%) | 99人 (11.20%) |
結婚15年~ | 18人 (5.39%) | 248人 (33.16%) | 466人 (52.71%) |
最も多かったのは結婚15年以降。年代別で見てみると、40代・50代の人は年数を重ねるごとに人数が増えていることがわかります。特に50代は、半数超が結婚15年以降と回答。子どもの教育費が最もかかるタイミングや巣立った後など、家族の大きなターニングポイントを迎える際にトラブルが起こったのではと考えられます。
続いて、なぜ旦那が嫌いになったのか具体的な理由を聞いてみました。
最も多かったのは「思いやりがない」です。
家事・育児をしないことや暴言・暴力よりも、思いやりのなさや自己中心的な言動をするほうが女性の心をむしばんでしまうことがわかりました。
また、その他の理由として寄せられた回答を紹介します。
最も多かったのは「ストレスを発散する」でした。
相手に変わってもらおうとするのではなく、自分が抱えるストレスを解消して旦那を受け入れようとしたり、旦那の良いところに目を向けようとしたりする方法が目立ちました。
また、その他で寄せられた回答を紹介します。
<ポジティブな意見>
<ネガティブな意見>
中には、「精神科で発達障害がないか検査させた(新潟県・54歳)」という意見も。
今後ともに過ごすためには、相手を嫌いになったきっかけや許せない部分など原因を解消しなければいけません。
その方法が、病院での検査という人もいました。
すぐ離婚をするほどではなくても、嫌いな旦那と日々を過ごすのは大きなストレスがかかる人も少なくありません。そこで、旦那が好きではない人は毎日どのような心持ちで旦那と過ごしているのか、考え方や工夫はあるか聞きました。
旦那に「期待しない」の回答が圧倒的に多くなりました。その割合は1,966人中1,174人で、59.72%を占めています。
「期待しない」と同じく、旦那を家族やパートナーではなく「同居人」として見る、ストレスを感じないようにすると回答した人が続きました。
また、その他の理由として寄せられた回答を紹介します。
自分が嫌だと感じる気持ちよりも、子どもの気持ちを優先させるという意見も。
このように、前向きに関係を修復しようと試みる人も少なくありません。
旦那が嫌い(好きではない)と思っているにも関わらず、なぜ離婚しない人が多いのでしょうか。その理由を聞いてみました。
最も多かったのは「経済的理由」で、「子どものため」「離婚するほどではない」と続きました。
年代別で理由を見てみましょう。
| 30代 | 40代 | 50代 |
経済的理由のため | 134人 (40.12%) | 327人 (43.72%) | 417人 (47.17%) |
子どものため | 154人 (46.11%) | 328人 (43.85%) | 277人 (31.33%) |
離婚するほどではない | 126人 (37.72%) | 261人 (34.89%) | 351人 (39.71%) |
旦那に対する情があるから | 76人 (22.75%) | 137人 (18.32%) | 162人 (18.33%) |
財産分与や手続きが面倒 | 39人 (11.68%) | 95人 (12.70%) | 126人 (14.25%) |
離婚のタイミングをうかがっている | 41人 (12.28%) | 83人 (11.10%) | 90人 (10.18%) |
世間体があるから | 44人 (13.17%) | 85人 (11.36%) | 71人 (8.03%) |
その他 | 11人 (3.29%) | 26人 (3.48%) | 38人 (4.30%) |
総合的には「経済的理由のため」が1位ですが、年代別で見てみると30代・40代はともに「子どものため」が1位です。
50代になると子どもの手が離れ、自分や老後の生活について考える機会が増えます。旦那の退職金や年金、いつまで働けるのかなど今後の計画を立てなければならないことも、経済的理由を挙げる一因と言えるでしょう。たとえ、旦那を嫌いだと感じていても、離婚したくても「できない」のが現状とも言えます。
「旦那が好き」以外を選択した人に、今後旦那との関係をどうしたいか聞きました。
最も多かったのは「今のままでかまわない」という回答。つまり、現状維持を望む声が多いことがわかりました。
年代別の回答は以下の通りです。
| 関係回復を図りたい | 今のままでかまわない | 別居や離婚に進みたい | どうしたいかわからない | その他 |
30代 | 62人 (18.56%) | 143人 (42.81%) | 56人 (16.77%) | 70人 (20.96%) | 3人 (0.9%) |
40代 | 87人 (11.63%) | 373人 (49.87%) | 102人 (13.64%) | 177人 (23.66%) | 9人 (1.2%) |
50代 | 75人 (8.48%) | 528人 (59.73%) | 122人 (13.80%) | 138人 (15.61%) | 21人 (2.38%) |
年代が上がるにつれて、「今のままでかまわない」「別居や離婚に進みたい」と回答する割合が多くなっています。
30代では関係回復を望む人の割合が、40代では旦那との関係をどうすべきか迷っている人の割合が多く、50代になると現状維持で良いという人や別居・離婚を望む人が急増しました。
子どもの手が離れたり老後が見えてきたりする50代は、旦那と離れて自分の人生を生きようと考えたり、離婚せず安定した暮らしを考えたりする段階に入っていると言えます。
「旦那が好き」以外を選択した人に、浮気・不倫を考えたことはあるかどうか、また実際に行動に移したかを聞きました。
全体の約8割が「考えたことはない」と回答した一方で、浮気・不倫を考えたことがあったり、実際に行動に移したりした人も一定数見られました。
年代別では以下の通りです。
| 考えたことがある | 考えたことはない | 行動に移した | その他 |
30代 (334人) | 58人 (17.37%) | 232人 (69.46%) | 43人 (12.87%) | 1人 (0.3%) |
40代 (748人) | 101人 (13.50%) | 565人 (75.53%) | 80人 (10.70%) | 2人 (0.27%) |
50代 (884人) | 99人 (11.20%) | 725人 (82.01%) | 47人 (5.32%) | 13人 (1.47%) |
50代に比べ、30代・40代のほうが「考えたことがある」「行動に移した」と回答した人の割合が多くなりました。
また、その他寄せられた意見も見てみましょう。
50代以降になると、死別したという人も。
他には、旦那とは別れて新しい相手を見つけたいという意欲的な意見や、すでに恋人がいるという声も寄せられました。
旦那が嫌いで、浮気・不倫を実際に行動に移したことがあると回答した149人に、どのような方法で旦那以外の相手を見つけたのかを聞きました。
年代 | 人数 |
30代 | 35人 |
40代 | 74人 |
50代 | 40人 |
仕事関係や友人など、もともと知り合いだったところから発展した人が多い結果に。ただ、マッチングアプリや出会い系サイト、既婚者向けマッチングサービスを利用するなど、自分から能動的に行動する人も見られました。
年代別の割合は以下の通りです。
| 30代 | 40代 | 50代 |
仕事関係 | 8人 (22.86%) | 26人 (35.14%) | 12人 (30%) |
友人 | 8人 (22.86%) | 21人 (28.38%) | 14人 (35%) |
マッチングアプリ・出会い系サイト | 9人 (25.71%) | 15人 (20.27%) | 10人 (25%) |
既婚者向けマッチングサービス | 7人 (20%) | 11人 (14.86%) | 4人 (10%) |
その他 | 3人 (8.57%) | 3人 (4.05%) | 5人 (12.50%) |
40代・50代は「仕事関係」「友人」など、もともと知り合いだった人との関係が発展したケースが多い一方、30代では「マッチングアプリ・出会い系サイト」が僅差で1位に。同様に、「既婚者向けマッチングサービス」を利用している割合も高いことから、リアルな関係よりもネットで知り合うケースを好む傾向にあることがわかりました。
その他、旦那以外の相手と出会った方法について寄せられた意見です。
「浮気・不倫を考えたことがある」と回答した女性227人に、なぜ行動に移さなかったのかを聞いてみました。
「子どものため」という回答が1位に。ただ、「浮気や不倫をする気はない」と言い切る人よりも、「良い人がいないから」という回答のほうが高い割合になりました。
つまり、良い出会いさえあれば浮気・不倫する可能性はあると言い換えられます。
この点について、深堀してみました。
「良い人がいないから」と回答した70人の女性に、もし良い相手が見つかった場合、浮気・不倫に至る可能性はあるかどうかを聞きました。
年代別の回答は以下の通りです。
| 30代(12人) | 40代(29人) | 50代(29人) |
あると思う | 5人 (41.67%) | 16人 (55.17%) | 14人 (48.28%) |
ないと思う | 2人 (16.67%) | 3人 (10.34%) | 6人 (20.69%) |
わからない | 5人 (41.67%) | 10人 (34.48%) | 9人 (31.03%) |
良い人がいれば浮気・不倫をする可能性があると回答した人は、どの年代でも多く見られました。
特筆すべきは、「ないと思う」よりも「わからない」と迷う回答のほうが多かったこと。浮気・不倫がないと言い切る人のほうが少ない結果となりました。
旦那が嫌い(好きではない)と思っていたり、不満を抱えていたりする時にきっかけ・出会いさえあれば浮気・不倫に至ってしまう女性は少なくないことがわかります。
<調査方法> 調査期間:2024年6月25日~6月26日 調査対象者:30歳~59歳の既婚女性 調査方法:インターネット調査(「Freeasy」、「e-venz(イベンツ)ユーザー」「既婚者クラブユーザー」を利用) 調査エリア:全国 |
回答者年齢層 | 女性回答数(3,000人) |
30代 | 607人(20.2%) |
40代 | 1129人(37.7%) |
50代 | 1264人(42.1%) |
今回の調査について、データや詳細に関するお問い合わせからお願い申し上げます。